映画仕事の後
駆出しの頃の映画仕事。
完成時に「初号試写」をオールスタッフで見たとき、自分はショックで椅子から立てませんでした。隣に居た1年一緒に働いたスタッフは、半分も見ず怒って退室、二度と試写室に戻らず。
試写後の打上げ、大勢の有名俳優。できればみんなで写真も撮りたい。でも酒が入ったら、自分はこの握った拳を振り回すだろう。そんな気がしてそっと帰途につき、電車の中で泣いた思い出があります。
映画はその後、凄まじい量の広告が日本中に投下され、数多くの犠牲者を生みました。
あれから10年以上過ぎ、今日は日曜で天気も良い。で、ふと気の迷いで映画名・感想を検索。以下の言葉達がヒット。
…あの映画を観た方々、人生の貴重な2時間を失わせて、本当に申し訳ない。
今でも時々、なぜあれほどの惨劇がスクリーンに出現したのか、理由が気になる日があります。
ですが、だいたいの巨悪って、個人は意外と頑張ってて、全体を司る「システムが邪悪」ってパターンじゃない?と最近考えるようになりました。違うのかな…そうじゃないと救われない。
人が集まって物を作るのは、つくづく難しいと思う日々。
ありがとうございます、近所の文房具屋さんに全投入!