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鶏むね肉が意外と美味い
鶏肉が好きな人は多い。
たまに『嫌い』という人もいるけど、そんなに多くは聞かない。
鶏肉は好きだけど鶏皮は嫌いという人はたまにいる。
そしてもも肉は好きだけど、むね肉はあまり好きではないという人もたまにいる。
そのすべてが好きなボクとしては部位によってそんなに好き嫌いが分かれるのはどうしてだろうと首をかしげざるおえないのだけど、それが人の好みというものだと割り切っている。
さて……
美味しい鶏肉の話だが、基本はもも肉が一番美味しいのではないだろうか。
鶏肉界のスーパースターはやはりもも肉で、焼き鳥にしても唐揚げにしても基本的にはもも肉を使われていることが多いし、実際にもも肉を使ったほうが美味しい。
煮物や何かにいれるにしても、料理全体の旨味やコクをもも肉は引き出してくれる。
もも肉が人気ナンバー1だということは誰の目にも明らかである。
もも肉の次に人気があるのが鶏皮ではないだろうか。
ただ鶏皮に関してははっきり好き嫌いが分かれてしまう。嫌いな人に言わせると口を揃えて『あの食感が嫌』というのだ。噛み切れないブヨブヨした感じが好きではないと……。
食感が嫌という食材は意外と多い。
特に食感にこだわる人は噛み切れない食材を嫌う傾向にある。
鶏皮が嫌いな人はかなりの高確率でモツも嫌いというパターンである。
こちらとしては食感以外にも旨味についてもしっかり味わってから結論を出してほしいところなのだけど、そういう人は口に入れたところから勝負は始まっており噛み切れない食感である時点で旨味などを感じる間もなく、鶏皮の負けが確定してしまっているのだろう。
実に鶏皮が不憫である。
まあ、でも嫌いなものは仕方ないのでそこは割り切っていくことにしよう。
鶏皮は炒めて食べても美味しいし、カリカリになるまで焼いて、お酢であえても美味い。
ちなみにうちの息子などは焼いただけの鶏皮は食べないくせに、カリカリにしてお酢で和えたものに関してはご飯に乗せてバクバク食べる。
勝手なものであるが美味しそうに食べている息子を見るとなんだか怒る気にはなれず、むしろ『たくさん食べるんだぞ』と優しい気持ちになってしまう。これは息子だからそうなのではなく、基本的に料理を作った人は食べてくれる人が『美味しい』と言ってたくさん食べてくれるのが一番うれしいということなのだと思う。
さて、いろいろ話したが、本題に入ろう。
鶏むね肉の話である。
けっこう嫌われているのが鶏むね肉だ。
味がしない。
パサパサしている。
そんな非難が聞こえてきそうな感じがするが……
ボクにとっては鶏むね肉は実に美味しい肉だと思っている。
味がしないという意見に対してはまったくもって反対意見である。旨味はすごくあるのだ。ただもも肉と違ってコクは少ない。だからそんなふうに感じるだけなのだ。
ボクが好きな料理は、胸肉を茹でて、小さく割いて、ネギ、ごま油、中華だしの元、塩とともに和えて食べるのが好きである。
あの美味しさといったらもう語り尽くせないぐらいに美味い。
それをそのまま食べても美味しいのだけどお好み焼きなどに乗せて食べても美味しいし、鉄板で軽く炙って食べてもいい。
お酒がいくらでも進むのだ。
あ。
結局それか。
まあ、お酒のことは置いといて……
胸肉はタンパク質豊富で身体にいいと聞いたことがある。
パサパサして美味しくないと敬遠することなく、工夫しだいで十分美味しくなるのだから、ぜひとも食べてもらいたいものである。