見出し画像

好きだった気持ちに嘘はなくて。

今日は、今年の夏私が恋していた先輩の誕生日です。まだしてないけれど、ちゃんとお誕生日おめでとうございます、は伝えようと思っています。たとえそれが恋している相手でも、そうでなくとも、おめでとうを伝えるのは大事なことだと思うので。

この間まで、返信が数時間以内にこないだとか、遊びに誘おうだとか、考えていたのに。頭の大部分を占拠していた存在がいなくなっちゃうってなんだか寂しいですね。恋してる時って、やっぱり楽しいし元気になれるのになぁ。

すごく優しい先輩で好きでした。私の繊細なところとか、ちょっと人とは違う(と言われがちな)感性とか、全部受け止めてくれて。理解がある、そんなところがとても格好いいな、と思っていました。歌もとても上手で、寝る時に耳元で歌っていて欲しいくらいには心地よい声の持ち主でした。少し高めの声も、ちょっと小柄めの身長も、ひっくるめて好きだったのに。

どこで気持ちが離れてしまったのかなぁ。そんなふうに言いつつも、理由はなんとなくわかっていて。最初は可愛く思えた「頼りない」部分がどんどん見えてしまったというか。人なんて完璧じゃないんだから、それくらいしょうがないのかも知れないけれど。あとは、あんまり勉強熱心じゃなさそうなところに少し心配になったこともあったなぁ。

あぁ、次はいつ人を好きになれるかなぁ。当分その日が来ない気がする、というかそもそもどこで出会ったらいいんだろう。サークル?授業?いいなぁと思う人は何人かいるんだけれど、なかなか距離も縮まらなくて。

確かに最近新しい推しができて、人生が楽しいことには何も間違いはないんだけれど、やっぱりリアルに好きな人と推しって違うわけで。推しは、身近じゃなくて、少しだけリアリティに欠けちゃうっていうか。

そんなことを言いつつも、先輩の好きだったアーティストとか、前に話に出てきた雑誌とか、そういうものに遭遇する度に、「あ、あの時の、、」と頭のどこかに彼がよぎる私がいます。だから、きっとあの時好きだったことは嘘じゃないし、でも今は思い出にできてるんだなぁ。あの時好きだったことは嘘じゃないんだなぁ。

でも、片思いの相手でも好きだったものを見ると、相手を思い出してしまうんだから、これが恋人同士ならもっと重なっていってしまうんだろうなぁ。そう思うと、まだ誰とも付き合ってないから、別れなんて程遠いはずなのに、胸が少し傷んだ。

あぁ、私は誰かと付き合ったら、別れたら、どうなってしまうんだろう。

もしかしたら、もう少しだけ知らなくてもいいことかもしれない。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?