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新しいおうちをゲットした愛亀は、警戒心をミシシッピ川に置いてきた。

愛亀に、新しいシェルター(おうち)をプレゼントした。

環境に慣れる前から、体がすっぽり隠れるシェルターを入れてしまうと、飼い主への警戒心が解けないまま、大きくなってしまう可能性があるらしい。

しばらく様子を見ていたが、あまりに暇そうな毎日を送っているので(※亀が)この度、晴れて、入出庫自由な、すっぽりシェルターをゲットする運びとなった。

カブトニオイガメは、特に、警戒心が強い亀と言われている。数日は、周りの様子を窺うだけだろうと思っていたが、シェルター入水と共に、さっそく初来店。地鎮祭さえもままならないほどの、入店スピードだった。(君の警戒心は、ミシシッピ川に置いてきたのかい。)

中に入るなり、ひとしきり、天井や壁をくまなく調査、安全を確認したのも束の間、この若さ(生後10か月)で一軒家を手に入れた喜びを、余すことなく、全身で表現していた。

両前足をピーンと伸ばして、後足は縮めて、まるで、正座でお辞儀をするかのような姿勢で、「堀越勸玄にございまする~。」の初お目見えを思い出すほど、それはそれは、ほほえましい光景だった。

よほど、シェルターが気に入ったのか、歩いて出庫することなく、器用に、首だけを水面に伸ばして、息継ぎをするという技も、初日に習得したようだ。愛亀は、ほとんどの時間を、このシェルターの中で過ごしている。

心なしか、今までよりも、一層、顔が可愛くなっている。これは、喜んでいる証拠に違いない。シモベ飼い主は、この笑顔(に見える顔)を見るために生きている。これほどの幸福感を抱いたのは、愛亀が、飼い主のもとにやってきたとき以来ではないか。

これからも、愛亀の笑顔(に見えるのだから仕方ない)のために、色々なものを買い与えようと心に決めた。

そんな飼い主は、昨日から、新しい韓ドラを見始めた。「真心が届く」って知ってる?

超有名な「トッケビ」を見たことがある人なら、知っているかもしれない。その名も、死神(イ・ドンウク)と、サニー(ユ・インナ)の現代版 転生ラブコメディ。(※決して転生ではない。)

涙なしでは見られなかった、トッケビとは打って変わって、とにかく、イ・ドンウクがイケメン過ぎて、息継ぎを忘れるくらい、飼い主苦しい。イ・ドンウクシェルターに入って、出られなくなってしまったようだ。

韓ドラは、どの作品も音楽が素晴らしい。自然と、ドラマの世界にどっぷり入り込んでしまう。明日から、残業なんてしている場合ではない。

わたしのイ・ドンウクが、家で待っている。アマゾンプライムに、ログインして待っている。

へらへらしている飼い主に、戸建てシェルターから、なんとなく、深まった秋のような、冷たい視線を感じるが、たぶん気のせいに違いない。



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