朝井リョウさん
ついに!
朝井リョウさん『生殖記』
試し読みがここで!!!わーーー!!!
きたきた、この世界観。たまらーん。
と思ってたら、あ、やば。と一気に引きずり込まれた....
このふりかかる感じ。
そうそう、これが朝井リョウ。
やっぱり朝井リョウって最高!
って喜びを越えて、興奮。
朝井リョウさんって人は...ほんともう。
色々含めて、" 生きがい " だよー。
言葉にできなかった
言葉にするにはしんどかった部分、
言葉にされたらどこまでも絶望を味わってしまう、触れてほしくなかったものを目の前に突き出されて、脳内を揺さぶられる感覚。
容赦なく、軽々と、するどく浮き彫りにされては、その度にひりついて凍りついて。
どこまでもするどい視点でどんどん露呈され、抉られ、恥ずかしさが嫌というほど自分に付き纏うようになる感覚。
これらを活字で浴びていく体験がね。
目を覆いたくなるような見たくもない自分を炙り出されしんどさが上回る時もあるけれど、不思議なことに生きてる実感が痛覚を通して近くに感じられる...ここがたまらなくうれしいのと、朝井作品からは、" 目を逸らしたくない " と思う自分がいつだっていて。
本作への気持ちがより加速したのが、
これこれ。
推薦コメントのトップがこの方というのがね。
『蹴りたい背中』に『蛇にピアス』
史上最年少芥川賞受賞作家コンビのこの並び。
コメントの内容ももちろんだけど、
まずこのセンスにね、シビレてました。
この読者層に響かせてくるの最高ー!
って、またしても興奮。
それに、余談で脱線しますが
書店員を始めて間もない頃だったかな、自分の本棚とにらめっこしてた時にふとよぎったのが金原瑞人さんに金原ひとみさんって、あれ?これって...?もしや。
金原瑞人さんの翻訳作品の懐かしさに再読しようかな、なんてフワフワ考えていながら、お二方の名前のオーラなのかな、なんか感じ取れるものがあったのでしょう。まさに、第六感が働いた瞬間です。
そのもしかしてを紐解くべく、Wikipediaへ。
わあああ〜!!!
金原ひとみさんのお父様でした!
やっぱり、というよりも、わ!まじか!!
と、にわかに信じ難いような、でもしっくりくる感覚もあったあの不思議な感動は、いまでも肌の感覚で残っている気がする。
なんかグッときちゃったし、
おまけに海外の児童文学やYA小説を翻訳される金原瑞人さんを父に持つ娘ひとみさんの作風、そのコントラストがまた魅力的で。
一体どんな環境で、どんな言葉を交わし、どんな読書体験をしてきたんだろう。きっと素敵な素敵なものにちがいない、なんて思って羨望の眼差しを向けていました。
いえ、今でも憧れ継続中!
どんな感じだったのかなぁ、、、
どんな本に囲まれて、どんな本を読んで、
どんな本を贈られて、どんな会話をして、
どんな風に日々を過ごしていたのかなぁ、、、
読書家の人がいる暮らしというものに、あいもかわらず憧れます。
幼少期からティーンにかけて、ほんとは欲しかったもの、願ったものを今だに追いかけて後天的に穴埋めをしようとしているのも、あいもかわらず。
だれかの家庭にあった素敵な時間、想像を広げてこんな時間もあったのかもしれない、なんてことだけで十分。
しあわせな気分に十分浸れます。
もっと脱線しちゃお。
こんな素敵な対談もされていたのねー。
ちゃんと、話を戻そう。
朝井リョウさんの新刊『生殖記』がもうすぐ発売です!
10/2まであとわずか。
なのに、今か今かと待ち焦がれてしまいます。
一体またどこまで堕とされるのだろう、と楽しみにしています。
それまでに朝井リョウさんへの気持ちも膨らませていくんだ。
わたしにとってのファースト朝井リョウは、『水曜日の南階段はきれい』。
とてもとても、きれいです。
純度高めの大好きな作品。
きれいなものを見たあとに続く余韻って、ほんといい時間。読書という行為から思いがけずもらえるボーナスタイムって感じで。
夕子さんのね、謙虚さも同居している意志の強さが特に印象的でした。
この種類の強さを自分も持ちたい、と感化されていましたね。
柔らかさしなやかさの中で光る意志の強さは、光太郎も言っていたね、" 本物 " だとわたしも思います。
朝井リョウさんとはじめての出会いとなった
『水曜日の南階段はきれい』。
すっかり心を奪われ、虜になりました。
主人公・光太郎は、のちに刊行された『何者』の登場人物であったあの男の子。
映画だと、菅田将暉さんです。
それを知ってから読むのもおもしろいし、
『水曜日の南階段はきれい』の光太郎を菅田くんの高校生の頃を浮かべて読むのも、それもたのしい読書時間になっちゃっていいかもと思いました。
" あいもかわらず "
という表現のやさしさあったかさを
この曲で知りました。
とてもとても、いい曲です。
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