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【地獄の花園】やはりバカリズムは天才だ

「ホットスポット」が楽しみすぎて、バカリズムの脚本作品を片っ端から見ている。

「地獄の花園」を見たことがなかったので、ゆっくり見ていたのだが面白かった。

平凡なOL・田中直子の職場は、裏では社内の派閥争いを賭けたヤンキーOLたちによる喧嘩が日々勃発していた。直子の職場である三富士株式会社では、佐竹紫織と神田悦子を下し、安藤一派の長である安藤朱里がトップを制していた。しかし直子はそんな事を気にせずに生活していた。
ある日、中途採用された元カリスマヤンキーのOL・北条蘭は圧倒的な喧嘩の強さから、たちまち会社のトップに立つ。これをきっかけに、全国のヤンキーOLたちが直子の会社に集っていく。ひょんなことから北条蘭と親しくなった直子も巻き込まれていく。

https://ja.wikipedia.org/wiki/地獄の花園

広瀬アリス、川栄李奈、菜々緒、大島美幸(森三中)がOLの制服の上に特攻服を羽織って、編み込みやら盛り髪やらパンチパーマやらしていてメンチ切っているのが面白い。
また、そんなナリをしながら、普段は普通に会議の準備をしたり、お茶を入れたり、企画書を作ったりしているのも面白い。ピラティスやら脱毛やらルミネで化粧品買うやら、プライベートでは普通のOLライフを謳歌しているようなセリフが出てくるのも面白い。そこまで見ると思うのだ。仕事しろ、と。
そして、OLの勢力図は自社の会社のみにとどまらない。他の会社にもその情報は周り、周辺の会社のリーダーが声をかけてきて、地域の勢力図を塗り替えようとしているのも面白い。仕事しろ。

そして、株式会社トムソンという会社が出てくる。下っ端はみんなそれなりの格好をしているのだが、勝村政信、丸山智己、松尾諭らおじさん俳優がデーモン小暮のような黒エナメルに化粧をしてスケバンになって出てくる。さらに、そのリーダーとして、遠藤憲一がガーターベルトをつけてミニスカートに金髪の盛り髪で出てくるのが面白い。リーダーのくせに日傘をさしながら「急いでね〜♡」とか、基本ゆるゆる話しているのも面白い。

バカリズム作品はシュールなモノローグだけでなく、最後の大どんでん返しが魅力だと前回の記事で書いたばかりなのだが、この映画に関してそこまで大きなどんでん返しはない。
だが、画面が常に抗争シーンとカラフルな特攻服、昭和の髪型で非常に派手で飽きない。

やはりバカリズムはただものではない。
というか、OL、真面目に仕事しろ。


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