見出し画像

重要な仕事とは何かを考えてみる


今日は、自分自身の重要な仕事とは何かについて考えてみたいと思います。

よくある尺度として、重要性と緊急性の4象限で区分するものがあります。
「緊急で重要なもの」「緊急ではないが重要なもの」「緊急だが重要ではないもの」「緊急でも重要でもないもの」
この尺度では、「緊急ではないが重要なもの」に目を向けましょうというメッセージをよく見かけます。

自分自身の仕事に置き換えてみると、「緊急で重要」な仕事として、ぱっと思い浮かぶのは、期限のある仕事です。
税理士業をしているので、申告書の提出期限や納付期限は、絶対に守らなくてはいけません。
期限が迫っているものは、緊急性が増してきますし、まだ余裕があるものは、緊急度が弱いということになるのでしょう。
申告業務は、税理士業務の主たる業務に位置付けられます。
税理士法では、①税務代理、②税務書類の作成、③税務相談が主たる税理士の業務として定められています(税理士法第2条)。
税理士報酬も、月次顧問料をベースに、決算時には申告書作成報酬などをもらうのが通例になっています。
申告書作成報酬が、報酬単価の中でも大きなウェイトを占めます。

でも、この申告書類の作成が、重要な仕事なのか、と問われると、自分の中ではクエスションです。
そんなに重要じゃない気がする。と思ってしまいます。
申告書類というのは、社会的な役割としては重要です。
税務申告書類は、租税における重要書類になりますし、それと関連づく決算書類の情報は、社会的な信用の重要なバロメーターになっています。
これらがないと、経営者はお金を借りられないし、これらを怠ると社会的な信用を失います。
書類自体は重要なのです。
でも、この書類を作成するという仕事が重要なのかというと、個人的は、いや~、別になぁ・・・。となってしまいます。

では、重要な仕事というのは何なのでしょう。
思いつくことを箇条書きにしてみます。

・間違えようのない経理環境を整えること
・そのために初期指導をすること
・指摘事項されるべき事項をきちんとアナウンスして防衛すること
・通常業務と会計、税務業務を結び付けること
・税務会計業務を極力効率化させること
・リアルタイムに経営状況を把握できる環境を構築すること
・将来のビジョンを描いて前進する会社にしていくこと
・ビジョンとのギャップをリアルタイムに認識できる環境を整えること
・成長の過程を可視化すること
・人生を共に歩むこと
・豊かなコミュニケーションを重ねること

うん。なんだか抽象度が高いものばかりになったけれど、それぞれが重要だと思う。
申告業務と結びつけると、適正な申告を迅速に効率よく行うための土台を作るということになるのかもしれない。
そして、自分たちの仕事は、税理士業務だけではない、というところでもある。
経営の相談相手でもある。
システムエンジニアみたいなこともする。
マーケティングや業務改善の相談にも乗る。
事業や、価値観や、想いや、財産を次の担い手へと承継させていくための道筋を作ること、それも永い年月をかけての重要な仕事だ。
だから、自分一人ではできない。

・自分たちの仕事を継続していくための環境(採用、育成、組織体制)をつくり続けること

これも大事な仕事だ。
もっといえば、

・みんなの一人一人が充実した人生を歩めるように後押しする事務所であること

ということにもなる。
顧客(顧問先、クライアント)にも、それぞれの従業員さんがいる。
その一人一人とその家族が、生き生きと充実した人生を歩めるような職場環境になっていかなくてはいけない。

もちろん、自分たちにできることには限りがある。
時には、いろいろな判断に迷うときもある。
だから、そういう時のために、理念を作っている。

わたしたちは、関与したすべての人が
 絶えず、現状を正しく迅速に把握し、
 絶えず、未来を創造し、
 絶えず、選択した未来に向けて勇気もを持って行動していけるように
サポートします。

自分自身も、お客さんも、うちのスタッフも、みんながこれをやれるようにしていかなくてはいけない。

結局は、理念が大事だね、というお話になってしまった。
そして、ですます調で始まったこの記事も、気が付けば、である調に変わっている。
うーん、統一感がないね。


はい、ということで纏まらずに終わります。
重要な仕事とは何かを考えてみるということで、書きながら、考えてみました。

文章を書くということは、こうやって、自分の考えを整理していくことにもなりますね。
言葉が続かなくなると、足りない要素に気が付いたりします。
単語と単語をつなげていくと、関連性が見えたりします。
書きながら気が付くことがたくさんあります。
そして、書いたものを誰かにシェアすることができる。
これが何よりも素晴らしいことなのかもしれません。

お互いシェアし合って、頑張りましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?