気分の山

「気分の山」を登ったり降りたりしていると、一日余りでヘトヘトに疲れてしまう。

平常心の時は、平地を歩くだけで済む。
でも楽しい気分の時は、エベレストよりも高い山になることも少なくない。
かといって、暗い気持ちの時の登山も一苦労。
足が滑り落ちそうになる急斜面を這いながら降りていくこともしばしばだ。

うちの主は感情の起伏が激しいので、富士山ほどの山ができたかと思えば、急降下して崖のようになることもあってこっちは心臓が持たない。

でも、感情を出すことは決して悪いことじゃないと思う。

だって、ずっと平地ばかりの道を進んでいても面白くないのだから。

そういうわけで今日も、私は「気分の山」を登ったり降りたりして過ごしている。