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これが私のストレス解消法!と思っていることは本当にストレスを解消しているのか?
学生時代のことです。
どんな理由だったか忘れましたが何かイライラしていたときに、「あー、もう、イライラするから甘いもの食べちゃう!」と宣言して構内売店に行こうとしたら、当時サークル仲間だった美人で頭がよくて常に冷静な友人から
「食べてストレスがなくなるんだ。なら、いいね」
と言われ、一気に買う意欲を無くしたという思い出があります。
「食べたら本当にストレスがなくなるのか?」という問いにYESと答える自信がなくなったからです。
(友人の言葉を字面だけ読むと「いやみな人…」という印象をうけるかもしれませんが、全然嫌味はない人なのです苦笑)
落ち着いて考えてみれば、甘いものを食べても、その時は楽しくても後で「太っちゃう」とか「お金使っちゃった」とかきっと後悔するに決まっています。その後悔は新たなストレスを生みます。そのくせ、やけ食い行為そのものは肝心のストレス要因の解決にはなんら貢献していないのです。
以来、私は、やけ食いとか衝動買いという行為はほとんどしなくなりました。
先日も、ちょっとイライラを抱えていた私を見た家人から「食べたり飲んだりして発散したら?」と言われました。家人は私が「そういう発散の仕方をしないのはなぜか?」という疑問を持っていたようです。(それほど私のイライラが家庭内の雰囲気を壊していたのかもしれません。それは申し訳なかったです…)「なんでだっけ?」と考えた時に冒頭のエピソードを思い出しました。
それでは私は、ストレスを解消したい時に何をしたいのか。
いろいろ考えを巡らせた結果、出てきた答えは「人と話す」でした。
私の場合は、むしろ人と話したい。
できればゆっくり傾聴してもらえる人と話したい。
そして、人と話している自分を思い描いた時に出てくるのは、素敵なカフェでスイーツを食べながら誰かと話しているシーン。
あ、やっぱり食べ物出てきた!
…そうか。もしかして、ストレス解消=やけ食いという思考の根っこには、そこに話を聞いてくれる誰かの存在もセットであるのかも。
ドラマなどでも、何か仕事で失敗をした時に「まあ、飲みに行こうよ」と誘ってくれる先輩がいたり。失恋した友人を囲んで「女子会しよ!」とおいしいものを囲んでワイワイ話して、友人の話を聞いたり。
そんなシーンを思えば思うほど、食べ物は(存在感はありますが)添え物で、やっぱり「人」あってのものなのだと思いました。
皆さんのストレス解消法はなんでしょうか?
そこには食べ物はありますか?
そこには誰かいますか?