【37】 ゼロを足す
現状の外に出るための方法としてルー・タイスが勧める方法の一つが、「ゼロを足す」ことです。
たとえば、いつものランチの値段が700円前後であれば、ゼロを一つ足して7000円のランチを食べることを考えます。
もしランチに7000円を使うとしたら、どんなお店でどんな料理を食べるでしょうか?
他にも服、趣味、年収など、それぞれの金額にゼロを一つ足したらどうなるでしょうか?
自分の生活がどのように変化するかを想像してみてください。
想像する際は、「一人称」「現在形」で想像します。
欲しい物や望む状況をすでに手に入れているところを、第三者的にではなく自分の視点から観るということです。
マインドの中で望む未来を今すでに実現しているものとして体験することを意味します。
これがヴィジュアリゼーションの方法です。
ヴィジュアリゼーションをすると、違和感や居心地の悪さを感じるかもしれません。
なぜなら、映像化した状況がまだコンフォート・ゾーンの外だからです。
しかし、繰り返しマインドのなかで望む未来を体験することで、その状況に慣れ、コンフォート・ゾーンになっていきます。
これがコンフォート・ゾーンの広げ方です。
そして自分が望む未来を想像しマインドの中で何度も体験すると、まだその未来が実現していないことに居心地の悪さを覚えるようになります。
CMと一緒で、何度も自分がその商品を手に入れているところを想像すると、それが手元にないことに不満を覚えるのです。
人は新しい状況を映像化すると、古い状況に不満を覚えます。
その不満を引き起こす対象をCMや他人に決めさせるのではなく、自分自身の意思で決めてください。
それによって、自分が選んだ未来を実現していくことができます。
ワーク
普段のランチの値段にゼロを一つ足してみてください。
その予算でランチに行くなら、どこのお店に行きますか?
そのお店で食事をしているところを五感で想像してみてください。
そして、もし可能であれば、一度そのお店で実際に食事をしてみてください。
現状の外にゴールを設定し、そこに向かって行動していく体感を得ることができます。