【14】 無意識の行動(ハビット)
私たちは、日常生活のかなり多くの部分を無意識かつ自動的に行っています。
この無意識かつ自動的に行っている活動が、無意識の判断(アティテュード: attitude)と無意識の行動(ハビット: habit)です。
無意識の判断(アティテュード)が選択に関わるものであるのに対して、無意識の行動(ハビット)は習慣や行動など、より身体的なものです。
「コーヒーか紅茶かを選ぶ場面でいつもコーヒーを選ぶ」というのがアティテュードであるとすれば、「毎朝コーヒーを飲む」というのがハビットです。毎朝、歯磨きをし、ネクタイを結んだり、メイクをしたり、同じ道を通って通勤をすることもハビットです。
これらの行動はほとんど意識せずに、自動的に行っています。しかし、今ではハビットとなっている行動も、最初から無意識にできたわけではなく、何度も繰り返し行うことで無意識にできるようになったものです。
ハビットの多くは、特に子どもの頃に生活のなかで自然と身につけたものであり、自分で意図的に身につけてきたものではありません。
そのため、現在のハビットの中には、ゴールの達成を妨げているものも含まれています。勉強や仕事で高い成果を上げることを目標としているのに、その効率を悪くしているハビットがあるかもしれません。あるいは、ダイエットをしているのに、カロリーが高いものを食べる習慣を持っているかもしれません。
重要なことは、ハビットは、アティテュードと同様に、後天的に身につけたものであるということです。後天的に身につけたものであるため、意識的に別のハビットに置き換えていくことが可能です。
現在のハビットを、ゴールを達成した時に自分が行っているはずのハビットに置き換えていけば、自然とゴールを達成していくことができるようになります。
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