正しいことを言う時は…
8年前の自分の投稿から。
「正しいことを言う時は、少し控えめな方がいい」
先日、テレビで取り上げられていた「祝婚歌」の一節。
実は有名な歌らしいのですが、私は知らずにおりました。
吉野弘さんという方が、姪っ子さん(ちょっと曖昧!)の
結婚祝いに作り、贈った詩だそうです。
本来は、夫婦が仲良くいるためには、、、
ということのようですが、
人としてのありかたとして、どの部分も頷けます。
仕事でも、相手の間違いを正したり、
もっと良くなって欲しいために注意をする時には、
やっぱり、この
「少し控えめな方がいい」
そして
「相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい」
というのは、心したいことだな、と思いました。
------- 引用 ------
吉野弘 「祝婚歌」
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと
気付いているほうがいい
完璧をめざなないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で風にふかれながら
生きているなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
---- 引用おわり ------
最後の一文に素敵な夫婦の姿が浮かびますね。
そういえば、もうすぐ、我が家も結婚記念日なのでした。
オットにこの詩を見せてあげるのもいいかもなぁ。。
2014年2月12日のFacebook投稿より