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勉強の目的を考えてみよう。

なぜか頑張るほど下降していく成績。

頑張っている。学校の課題も頑張っている。市販の参考書、問題集だって頑張っている。先生にやれと言われたこともちゃんとやっている。が、成績が伸びない。いやむしろ最近下降気味だ。頑張りが足りないのか…。よし。明日から睡眠時間をちょっと減らしてみよう。なんて方は多いのではないでしょうか。

一般的に「努力は裏切らない」と言われますが、実際には努力をしている人ほど成績の伸び悩みが深刻!という大変奇妙な事象が発生しております。それは一体どういうことなのか。その原因と、「あんなに頑張っている人がダメなら、頑張れないオレは絶対無理だな」と諦めているナマケモノのみなさんが多少の光を見出せそうな記事を書いていこうと思います。



目的がなんなのか改めて考えてみれば。

さて、みなさんが勉強するのはなぜでしょう。「成績を上げる、志望校に受かるため」という人もいれば、「先生、親からの圧があるから」という人もいるでしょう(いやいや、私は勉強が楽しいからやってるんですよ!という人もいるかもしれませんが、無視していいほど少ない割合だと思いますのでここでは考慮外とします)。

みなさんがどちらの立場にせよ、「勉強をやっている、やっていない」を計測するモノサシはなんでしょうか?「時間だよ」いう返答がほとんどかと思います。前者であれば「受かるために毎日⚪︎時間勉強するぞ!」だし、後者であれば「ゲームしてないで毎日⚪︎時間勉強しなさい!」という感じに。

義務教育の時代から叩き込まれている「時間」というモノサシに疑問を抱く人は少ないのですが、実はここに大きな落とし穴があります。前者であれ後者であれ、本来の目的は「成績を上げる」こと(後者の場合も大人の望みは成績向上)であって、「時間を費やすこと」ではないはずです。



時間を「伸ばす」のではなく「短くする」のが勉強。

成績が停滞、下降すると「勉強時間を伸ばそう」「お前の努力が足りん!」なんて話になります。すると頑張り屋さんは睡眠時間を削ったりし、圧を受けている人は渋々机に向かう時間を伸ばしたりします。しかしこんなことをして成績を上げた人を残念ながら見たことがありません。睡眠不足による不具合が生じますし、チラチラ携帯見ながら「早く時間が過ぎんかな」と思っているだけです。こんなことしてたら当然、成績は下がります。

勉強の本来の目的は「処理能力を高める」ことです。これをまず意識しましょう。学校で計算問題の課題がごそっと出されるのも、みなさんの時間を奪うためのものではなく(そういう先生もいるかもしれませんが)、処理能力向上のためです。ここで処理能力を高めると何が起こるでしょうか。もちろん、1問1問にかかる時間が短くなりますね。この繰り返しが勉強であり、「時間を短くするための工夫」こそが勉強であります。



頑張れない人にこそチャンスがある。

なんだかイマイチ調子が悪いんだよなぁ、と思った時は思い切って勉強時間を減らしてみましょう。ここで大事なのがコンテンツの量を減らさないことです。60分でやっていたことを45分でやってみる。そういう姿勢で勉強してみてください。時間に制限が出た分、集中力が増します。無駄な手順も炙り出されてきます。時間を伸ばす方向でいくとできないことです。

で、残った15分はマンガを読むなりyoutubeを見るなり、好きに過ごせばいいでしょう。改善に改善を繰り返せば、60分が30分になるかもしれない。すると自由時間も増える。成績が上がる。ナマケモノの皆さん。こんな魅力的な話、他にあるでしょうか。成績も上がるうえに自由時間も増えるわけです。勉強がどうしても頑張れない人にこそ響きそうな話。なんだか胡散臭く聞こえますが勉強の主目的が「処理能力の向上」だと気がつけば当然の結論なのです。

では、こんな素晴らしいことをなんでみんなやらないのでしょうか。筆者は非常に不満だった経験があります。義務教育時の課題で30分の枠があるところ10分で終わった。暇だったのでイタズラ書きして遊んでた。そしたら「不真面目である」と怒られた。全問正解だったのに。なんで早く終わったことを褒められないのだろうかという。

勉強を時間で測る人はたくさんいますが、その圧力に負けず、勉強本来の目的を見失わなかった人だけが望む結果を得られるのではないのでしょうか。私はそう思います。




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