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ドイツの新書 、C.H.Beck Wissen(ヴィッセン叢書)を翻訳してみた
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来年のヴィッセン叢書の翻訳を決めました。 ヴィッセン叢書は、フランスの「クセジュ文庫」と似たコンセプトを持つドイツの新書シリーズです。クセジュ(Que sais-je?)とはフランス語で「わたしは何を知っているか?(=何も知らないではないか)」と自分に問いかける言葉で、ルネサンスの思想家モンテーニュが、「知識のための武器」として座右の銘にした言葉です。クセジュ文庫は、モンテーニュの思想と百科全書の精神を受け継いでおり、1冊1テーマ128頁の分量ですが、すべてのタイトルを読み漁ると百科全書を読んでいるのと同じ知識がつきます。
ドイツのヴィッセン叢書は1995年の開始から現在600タイトル以上刊行されています。その分野の第一人者の専門家に執筆を依頼しているので内容にハズレはありません。
翻訳1年目の今年は19~20世紀ドイツ史を中心に選択しましたが、来年はEU、国連に広げてみようと思います。
翻訳と言ってもゼロから訳を起こすのではなく、例えば「EU」がテーマなら、①まず日本語の専門書籍を何冊か集めて読み、よく出てくるキーワードや全体像をつかむ、②原文を読んで自分で意味を考える、③AI翻訳を読んで「違和感」のある日本語を直していく、④翻訳だけでなく、語彙力をつけるため日本語&ドイツ語の語彙も序でに覚えていく、という訓練です。
2年間は新書ボリュームのヴィッセン叢書で訓練して、その後はもっと分厚い著作の翻訳をやっていく予定です。
来年の翻訳予定
①ドイツ史の残り
「ユダヤ人の歴史」
「植民地主義」
「東プロイセン」
「ワイマール共和国」
②政治
「EU(欧州連合)」
「国連」
「世界の政治システム」
「政治思想の歴史」
③芸術
「ブラームスの歌曲」
「モーツァルトピアノソナタ」
「フランツリスト」
「アルブレヒト・デューラー」
今年の翻訳
(太字は既刊邦訳があります)
①ドイツの歴史
「ロシアウクライナ戦争」
「ドイツ連邦共和国の歴史」
「ドイツ連邦共和国基本法」(ドイツ憲法)
「ドイツ連邦共和国の政治体制」
「ドイツ統一」
「ニュルンベルク裁判」
「第二次世界大戦」
「第三帝国」
「バウハウス」
「カンディンスキー」
「第一次世界大戦」
「プロイセンの歴史」
「ビスマルク」
「フリードリヒ大王」
②宗教
「宗教改革」
「マルティン・ルター」
③芸術
「マーラー交響曲」
「ブルックナー交響曲」
「リヒャルト・シュトラウスの歌劇」
「フランツ・シューベルト」