私が高額noteを出さない理由

これはもうずっと色んな人から訊かれることなんだけど、私が出す記事の価格は同じ恋愛界隈のnoteクリエイターさんたちと比べると、低価格なものが多い。

これは当然自負しているし、そこには一応理由がある。

基本的に小ネタは300〜500円、本気で書いた記事は500〜3000円くらいで設定してる。セックス関連の記事だけは、身内に読まれたくないという理由で出版直前に値上げしたけど。

最近では１万円を超える高額noteを出してる人も多いけど、そういうのは現状、出さないようにしてる。（もちろんいつか何かしらのテーマで出してみたいとは思うけど）
これはnoteを書き始めた当初、自分で決めたルールでもある。

それはなぜかと言うと超単純で、

私は本を出したいから。

これはもう10年くらい前からの夢で、ここでも割と前々から言ってるんだけど、私は世の中に自分の本を出したい。もはや本ならなんでもいい、小説でも教科書でもマンガでもいい。

その欲望が爆発して、５年ほど前に自費制作の同人誌（マンガ）を出したこともあるんだけど、当然ながら全然売れなかった。たった50部しか刷らなかったけど、それでも半分以上が売れ残った。

そうではなくて、商業出版がしたい。別に印税とか要らないし、本１冊出したからって人生が変わるとも思ってないけど。

ただ昔から本が超好きだから、書店で自分の本を見かけたい。「あ、これ私の本〜w」とか、お母さんに言いたい。

でもどんな内容であれ、何かしらの本を出すとなると、「これまで発信してきたすべての内容に一切触れず、全く新しいことだけを書く」なんてことはできない。
思考と経験が完全に一致した自分の脳みそを使って書くわけだから、どうしても過去に書いた記事と内容がダブる部分が出てきてしまう。

だから、書籍の価格帯（1000〜3000円程度）と大きく乖離した高額noteは意識的に出さないようにしている。

もちろん書籍にアングラ過ぎる裏話は書けないし、生々しいセックスの話や男の人とのLINEスクショも載せられないから、その辺りは絶対にnoteでしか公開できない。ゆえに高く設定して、知人に読まれるリスクを回避する必要があると思ってる。

だけどそれ以外のテーマの場合、公開したすべての内容に一切触れずに本を書ききるなんてことはできないから、あらかじめ書籍と乖離しすぎない価格帯に設定してる。

もしこれから有料noteを書く人で、他の媒体（Twitter・YouTube・書籍・ネット記事など）でも同様の情報を発信したい気持ちのある人は、その情報の価格に差が出過ぎないよう注意した方が良い。

「高いものほど価値がある」と錯覚させることは容易いし、そうして情報をブランド化する手法も全然アリだと思うけど、下手に使うと自分の信用を失いかねないから、noteの価格設定って実はすごく難しいと私は思う。

例えば私が好きなモデルさんは、美容に関するnoteを数万円で出しているけど、そのおかげでモデルさんなのに美容関連の本を一切出していない。（他のジャンルの本は出してるのに）

だって一部の人が数万円払って買ってくれた情報を、千円の本に載せるなんてできないでしょ。他の記事にも載せられない。それがほんの一部、触りだけであったとしても、高額noteを買った人は悲しむ。

だからそのモデルさんは美容にまつわる本や記事をそれ以外に一切出していない。

一方で、noteと書籍が同じ程度の価格であれば、どちらを買うかは購読者の自由なわけで、情報に一部重なりがあったとしても大問題にはなり得ない。

つまり「他の媒体とミックスしながらnoteを長く書き続けたい人」は、あまり高額設定にし過ぎると自分の首を絞めてしまいかねないよ…と、私は思う。

これが、私が今のところ万超えの高額noteを出さない理由。

でもいつか、「この情報だけは絶対に他で出せない、できる限り少人数向けに書きたい」と思えるようなテーマができたら、今より高価格帯のnoteも出してみようかなと思ってる。当分予定はないけれど。

以上、度々訊かれることに答えてみたよのコーナーでした。