あなたの世界
自分の中で考えていたことや正しいと思っていたことが、いとも簡単に違うと言われたり直されたりする度に不思議な気分になるのは、おかしなことだろうか。
正解とか真理とかではなく、ただ単にいいなと思うその気持ちが、人によってことごとく違うっていうのは、最近は当たり前のように思われるけど、実はすごく興味深い。
だって、私の口ずさんだこのメロディーがあなたには雑音に聞こえるかもしれなくて、私の描いたこの絵画があなたには落書きに見えるかもしれないのだ。
では、私は、何を目指せばいいの。いいなと思う気持ちは嘘じゃないのに。間違ってなんかいないのに。
もし希望を見い出すとしたら、いいなといいなが重なり合う領域を見つけないといけないのだろうね。そのために、あなたの批評を羅針盤にして、私は今日も進み続ける。
助言されることは案外悪いことじゃないって、いつか心から思える日が来るのかもしれないと、少し感じて、歩みだす。私へのエール。