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お菓子で俳句~お菓子はとまらない~

ラベンダーさんと中岡はじめさんの企画の、
お菓子につられて久しぶりの俳句幼稚園です。


晩春の季語とお菓子で詠む企画。
俳句はダメダメだけれど、お菓子は大好物♡
お菓子の力を借りて挑戦してみます!
多作多捨の勢いで


桜鯛たこ最中提げ魚の棚 

真ん丸な軽羹饅頭寝る子猫

べこもちと夜汽車に揺られ春落葉

「もうすぐね」牧草くるくる春暮るる

弾け出せ鶯ボール葱坊主

茶の中にサラダセブンや花筏

おつまみに六甲の響花見酒

ついしゃぶる瓦せんべい菜種梅雨


若鮎の上り愛でつつ土産決め


渦潮の余韻に浸り塩けんぴ

取り敢えず、10句詠んでみましたが……、
この中で残せる句はあるのかなぁ……。
俳句になっているのかなぁ……。


以下解説となります。
長々と語ってしまうと思います……
興味のある方お進みください_(..)_
※(注)俳句の解説よりお菓子の解説が長くなりそうです。


桜鯛たこ最中提げ魚の棚 

さくらだいたこもなかさげうおのたな
【季語】桜鯛
菓子】子もちたこ最中(兵庫県明石市)

トップ画像のお菓子になります。
何年か前に撮った写真なのですが、
何を思ったか、二つ重ねて撮影してしまっています。
味は、小倉餡、白餡、抹茶餡がありそれぞれ餡と一緒にお餅も入っています。

兵庫県出身の私にとって、
明石の魚の棚(うぉんたな)商店街と言えば、鯛!
秋は紅葉鯛、春は桜鯛。
お正月、お誕生日、お食い初め、入学式、卒業式、成人式、結婚式……
家族のお祝い事の度に、
父が明石の魚の棚商店街に出かけて
鯛の塩焼きを買ってきてくれました。
そして……!
魚の棚商店街に行く前に必ず買うのが、
甘いもの大好きな母と私の大好物
たこ最中
たこ最中の袋を提げて
鯛を買いに魚の棚商店街へ向かいます。


真ん丸な軽羹饅頭寝る子猫

まんまるなかるかんまんじゅうねるこねこ
【季語】子猫
【菓子】軽羹饅頭(鹿児島県)

かるかんまんじゅう、猫の餌のカルカンとは全く関係ありません。
鹿児島の銘菓で、山芋と米粉の生地でできています。
まんまるで中にこし餡が入っているのもあれば、
四角くて中に何も入っていないものもあります。
白い生地が定番ですが、竹炭や知覧茶(ちらんちゃ)や紫芋などを生地に練り込んだ緑色や紫色のもあります。

両親が鹿児島出身で、私自身も幼い頃から食べていて大好物のひとつです。 私はずっと「かるかん」と呼んでいたお饅頭。
無性に食べたくなることもしばしば。
大学時代、ある日かるかんがたべたくなり、大阪の友人の前で、ふと、
「あ~かるかんが食べたい」と言ってしまったことがありました。すると、
「ねこさまの餌食べたらねこさまに怒られるで!」と言われたことがあります。
彼女は常に鰹節パックを鞄にしのばせているほどの猫好きな方でした 。途中でお腹を空かせた猫ちゃんに出会った時に、すぐに食べさせられるようにといつも鰹節を持ち歩いていたのです。
それからというもの、私は
「かるかん」ではなく「かるかんまんじゅう」ときちんと言うようにしています。
きっと猫ちゃんはカルカンの香りでは飛びおきても
かるかんまんじゅうの香りには反応せず丸まって寝たままかなぁ。
真ん丸に丸まって眠る仔猫はかわいいですし、
白い仔猫は、かるかんまんじゅうみたいです。
おもわず、パクっとしないように気をつけなければ🐿️💦(笑)


べこもちと夜汽車に揺られ春落葉

べこもちとよぎしゃにゆられはるおちば
【季語】春落葉
【菓子】べこもち
(北海道)

べこもちは木の葉のかたちをした北海道のお菓子です。
黒糖味を主に見かけますが、よもぎ味(写真右)もお気に入りです。
べこもちの名前の由来は多数あるようですが、
牛(べこ)の模様に似ているから名付けられたとも言われているようです。 
北海道では端午の節句によく食されます。

およそ10年ほど前の実体験で、
一度仕事を辞めて北海道を離れて地元関西に戻る際
駅弁とべこもちをお供に
トワイライトエクスプレスに一人乗り込みました。
当時はまだ、札幌―大阪 間で走っていました。


「もうすぐね」牧草くるくる春暮るる

「もうすぐね」ぼくそうくるくるはるくるる
季語】春の暮
【菓子】牧草くるくる
(北海道)

肝心なお菓子の写真より、草の収穫作業の写真が大きくなりました💦

牧草くるくるとは、菓子の名店『柳月』が出しているパイ菓子です。
このお菓子を見ると、名のごとく、
牧草ロールが浮かびます。

6月の中旬から牛の一年間の餌作りがはじまります。
天気と体力とのたたかいの日々。
「今年ももうすぐ草刈りの時期がやってくるね」と、春が終わる頃には思います。

弾け出せ鶯ボール葱坊主

はじけだせうぐいすぼーるねぎぼうず
季語】葱坊主
【菓子】鶯ボール
(兵庫県、神戸銘菓?)

小さい頃から大好きで、買い物に行く度にかってもらっていました。
甘さとかたさが病みつきになります。
大人になった今も、母からの荷物に毎回欠かさず入れてもらっています。
ころころとかわいらしさがたまらない。
ころころと鶯ボール葱坊主
目はどこに鶯ボール葱坊主
思わず目を探してしまいます。
なんだか、葱坊主にも似ているような……🤭


茶の中にサラダセブンや花筏

ちゃのなかにさらだせぶんやはないかだ
【季語】花筏
【菓子】サラダセブン

幼い頃、
母につれられご近所さんのお宅へ
お茶に呼ばれて行くと、 
そこの男の子が
小学校から帰るといつも、
サラダセブンを
冬は熱い緑茶に
夏は冷たい麦茶に
たっぷり入れて
湯飲みまたはコップのお茶の上に
ぎっしり浮かんだ
大きなあられたちを
スプーンですくって
幸せそうに食べていたのが印象的でした。


おつまみに六甲の響花見酒

おつまみにろっこうのひびきはなみざけ
季語】花見酒
【菓子】六甲の響
(神戸?)限定品?

私はお酒は飲みませんが、
父が花見の時にビールとおつまみを
欠かさず持って行っていました。
六甲の響きはナッツに磯味のおかきに、
前は柿の種もはいっていたような……
なんせ、複数のメーカーがコラボした
いいとこ取りミックスのおつまみ!
一袋で贅沢なおつまみ!
さらにきれいな桜🌸!
贅沢なお花見タイムです🤭

ついしゃぶる瓦せんべい菜種梅雨

ついしゃぶるかわらせんべいなたねづゆ
【季語】菜種梅雨
【菓子】瓦せんべい
(兵庫県神戸市)

瓦せんべいは名前の如く、
瓦のかたちをしたかたい甘いおせんべいです。
私はこれを噛まずに
口の中でじっくりゆくり
溶かしながら食べるのが好きです。


若鮎の上り愛でつつ土産決め

わかあゆののぼりめでつつみやげきめ
【季語】若鮎
【菓子】若鮎、鮎もち

若鮎は母の大好物のお菓子。
実家に住んでた頃 一人で買い物に出かけた際に、
母へのお茶土産は『若鮎』にすることが多かったです。
母の大好物の若鮎。
母は求肥が入った和菓子が大好きです。




渦潮の余韻に浸り塩けんぴ

うずしおのよいんにひたりしおけんぴ
【季語】渦潮(三春)
【菓子】塩けんぴ(高知県)

晩春の季語ではなかったのですが
渦潮 で詠んでしまいました。

約10年前に家族と高知へ行った時に見つけた
塩けんぴ
それまでは芋けんぴしか食べたことがなく
初めて出会った塩けんぴを自分の土産に買いました。
帰りに徳島の鳴門の渦潮をみて感動し、
余韻に浸ったまま神戸の実家で食べた塩けんぴ。
この美味しさに大絶賛!
塩の旨味に感動しました。
渦潮に感動し、塩味に感動した1日でした。

今でも、物産展などで見かけると買って食べては
しおに感動しています。



以上、
お菓子大好きな欲張りなりす🐿️の
長い長いお菓子ばなしにお付き合いいただき、
どうもありがとうございました。

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