『二人一組になってください』木爾 チレン
教師が無自覚に発する「二人一組になってください」の言葉に嫌悪感を抱いた経験があるのは私だけではないだろう。
イヤミス小説だと思い頁を捲ると、想像以上に残酷なデスゲームが幕を開ける。
10代という年代ならではの傲慢さや承認欲求、嫉妬心など様々な感情が入り乱れる中、一人また一人と命を落としていく。
物語の根底に流れるテーマ『無自覚の悪意』にメスをいれた本作は文中から作者の強いメッセージが痛い程伝わる。
この究極の生き残りゲームを通して、想像する事の大切さを知って欲しいと切に思う。
いじめ問題に真っ向から斬り込んだ一冊。
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拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)