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『夏の匂いがする』木爾 チレン



「瑠璃色を着ていた」
「植物姉妹」
「りかちゃんといづみちゃん」
「溶けたらしぼんだ」
「夏の匂いがする」
木爾チレンさんの初期作品、五篇が収録された短編集。

「溶けたらしぼんだ」は『女による女のためのR-18文学賞』優秀賞を受賞した作品。

どの物語も瑞々しく、繊細で柔らかな感性を感じた。

読みながら自分の高校生時代に心がタイムスリップする。
学校指定のソックスにハルタの黒のローファー、ネクタイ制服。
きっと誰もが自身の青春の一コマを思い出すはず。

プールの塩素のニオイまで感じとれる中、彼女達のきらめきと痛みに想いを馳せた。





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sayuri
拙い記事を読んでくださってありがとうございます💗

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