
『残像』伊岡 瞬

文庫書き下ろし作品。
500頁近い作品だが、リーダビリティの高さと先が気になる展開で一気読み。
浪人中の堀部一平が、バイト先で体調を崩した葛城直之を家まで送り届けた事がきっかけで物語は動き出す。
葛城が暮らすアパートには、前科のある女性3人と小学生男児が奇妙な共同生活を送っていた。
彼女達の企みに、まんまと取り込まれていく人が好い一平と、一平とは対照的に嗜虐性のある青年・吉井恭一。
点と点が繋がり、一本の線になる頃には、この壮大な計画を応援している自分がいた。
勧善懲悪物は大好物。
彼女達の頑張りと友情に心が和む読後。
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