『君の背中に見た夢は』外山 薫
ザ・お受験小説。
小学校受験に挑む娘と、その母親を中心に描いた家族小説でもある。
母親は仕事をバリバリこなしながら二人の子どもの育児と家事に明け暮れる日々。
夫は非協力的。
そんな状態で、時間とお金と体力を搾り取られながら、受験の大海原へと進んでいく。
片方が必死にオールを漕いでも片方がサボっていればバランスが崩れ、家族もろとも転覆する恐怖。
若干六歳にして親の期待に応えようと頑張る娘。
ギクシャクしていく家族関係。
小学校受験を否定するつもりはないけれど子どもが子どもでいられる間くらいは笑顔で過ごして欲しいと切に願う。
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