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『だめになった僕』井上 荒野



井上荒野さんが描く恋愛小説というだけで一筋縄ではいかない事は予想がつく。

案の定、切なさとやるせなさで胸が痛んだ。

音村綾と祥川涼。
互いに想いを寄せながら別の道を歩んで来た二人のラブストーリー。

物語は現在から始まり、一年前、四年前、八年前、十年前、十二年前、十四年前、そして二人が出会った十六年前までへと遡りラストで再び現在へ戻る。

もし、どこかのタイミングで、何か一つでもきっかけがあれば、違った人生を送れただろう。

過ぎ去った時間を巻き戻すことは出来ないけれど、ソウルメイトのような二人の幸せな未来を祈りたくなる。





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sayuri
拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)

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