![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/160806985/rectangle_large_type_2_810edcb8c729373100a3512b953f8ab5.jpeg?width=1200)
『わたしたちは、海』カツセ マサヒコ
![](https://assets.st-note.com/img/1730871392-2h7EH9Jm54LsC6Ql1bRaeugk.jpg?width=1200)
「徒波」
「海の街の十二歳」
「岬と珊瑚」
「氷塊、溶けて流れる」
「オーシャンズ」
「渦」
「鯨骨」
海辺の街を舞台にした7話収録の短編集。
カツセさんの文章は心地いい。
海辺の街が舞台だからと言うわけではなく、どの物語も波間にゆらゆらと揺られている感覚に陥る。
時に人の弱さや愚かさも描かれているが、それすらも静かに包み込み、流れに身を委ね生を営んでいる彼等に安心感を覚える。
波の音や子ども達の声、珈琲の香りまでが漂い五感を刺激する。
透明感と静けさ、カツセさんの描く世界観が堪らなく好き。
心が浄化される切なくて愛おしい作品集。
いいなと思ったら応援しよう!
![sayuri](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/153251652/profile_9a0d595f4b0cb948fee999ac34cd41cb.jpg?width=600&crop=1:1,smart)