『隣人のうたはうるさくて、ときどきやさしい』白尾 悠
R-18文学賞大賞・読者賞をダブル受賞した『いまは、空しか見えない』以来ずっと注目している白尾悠さん。
最新作はコミュニティ型マンション「ココ・アパートメント」で暮らす人々を描いた連作短編集。
世代は違えども、皆それぞれに事情を抱え、心の痛みと闘っている。
特に第4章で描かれる家族関係はあまりにも歪で吐き気を催すほど。
主人公の女性の苦しみが伝染し胸が抉られた。
家族じゃなくても共有出来る思いはある。
この場所で出逢った人達との縁は必然だと思えた。
諦めない心を持ち続ければ、きっと私たちはいつでも前へ進むことが出来る。
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拙い記事を読んでくださってありがとうございます💗