『ちぎれた鎖と光の切れ端』荒木 あかね
デビュ―作『此の世の果ての殺人』に続く本作もリーダビリティ抜群の面白さ。
今回は二部構成の連続殺人ミステリー。
第一部の舞台は熊本県の孤島・徒島。
樋藤清嗣は復讐を胸に抱き、この孤島で大量殺人を企てていた。
しかし自分が手を下す前に参加者は一人、又一人と何者かによって殺害されていく。
犯人は第一部終盤で明らかになり物語は一旦終息を迎えた形になるが、三年後を描いた第二部では再び連続殺人事件が発生。
一部と二部が徐々に繋がり抜け落ちていたピースがピタリと嵌る感覚が爽快。
伏線回収もお見事、疾走感溢れるミステリーを堪能した。
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