
『頭の大きな毛のないコウモリ』澤村 伊智

本を読む時はネタバレの注意書きがない限り、いつも巻末の解説から読み始める。
今回は澤村さんご自身による自作解説とあって楽しみに読み始めた。
なのにページを捲るごとに大好きな澤村さんへの嫌悪感が増していく。
え?こんな人だったの?
あまりにもショックが大きい。
ネタバレになるので内容は明かせないが、澤村さんにかなり感情を搔き乱された。
そして、今回の異形短編集も禍々しさ満載。
得体の知れぬモノに日常が脅かされる恐ろしさに背筋がひんやりとした。
保育士と母親の平穏に見えた交換日誌から、思いも寄らぬ結末を迎える表題作に震える。
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