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『飽きっぽいから、愛っぽい』岸田 奈美
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『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』で、すっかりファンになった岸田奈美さん。
本作も良かった。
1991年生まれ、まだ32歳の若さで、途轍もなく辛い経験をされて来た奈美さんから紡がれる言葉は、真摯で温かく時に切ない。
お父様を13歳の時に亡くし、車椅子のお母様と、ダウン症の弟さんとの暮らしが大変な事は想像に難くない。
けれどそこに悲壮感はなく、苦しみさえ笑いに変える奈美さんから元気を貰える。
ひとつひとつのエピソードに笑いと涙と愛がある。
人間力が高い彼女を素直に見習いたいと思える一冊。
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