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『富士山』平野 啓一郎



「富士山」
「息吹」
「鏡と自画像」
「手先が器用」
「ストレス・リレー」
平野氏の魅力が詰まった五話収録の短編集。

まず、本に使用されている紙質の手触りに感動する。
これは紙本ならではの味わい。

本作のテーマは『有り得たかもしれない人生』。

作中に何度も登場する『たまたま』のフレーズが重い。
人生がいかにたくさんの偶然で成り立っているのかを思い知らされる。

一話から強烈なインパクト。
男性の末路を思うと何とも言えない気持ちになった。

最終話の「ストレス・リレー」は悪意の連鎖がエグい。
些末とも思える事で運命が一変する恐怖を感じた。





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sayuri
拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)

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