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『SHELTER/CAGE 囚人と看守の輪舞曲』織守 きょうや



民営刑務所が舞台だが、荒々しさは感じられず、むしろ静けさを伴いながら物語は進んでいく。

五話収録の連作短編は各話ごとに視点が変化する。

新人の女性刑務官・河合凪と復讐殺人を犯した囚人・阿久津真哉の二人を中心に、事件に関わった者達の心情が丁寧な心理描写で描かれる。

被害者は加害者になり、新たな被害者を生む。
負の連鎖を断ち切る事の難しさを痛感する。

少年法で守られ、罪悪感を持たない少年や、家庭内暴力を繰り返す輩に怒りが込み上げた。

文中に何度も登場する「後悔してますか」の言葉が印象的。
看守と囚人達の思いが胸に迫る一冊。




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sayuri
拙い記事を読んでくださってありがとうございます💗

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