『生殖記』朝井 リョウ
待ち焦がれた朝井リョウさんの最新作。
2021年に読了し衝撃を受けた『正欲』の更に上をいく衝撃作。
いやこれはぶっとんでいる。
一行目でハテ?となり、語り手の正体が判明した瞬間、目が点、口あんぐり状態に。
ウイットに富んだ朝井流言い回しは健在。
随所にユーモアを織り交ぜながら、本質に近づいて行く感じは、エッセイのようでもあり、哲学書のようでもある。
語り手を通して、自分の内面と向き合い、己の存在意義や生きる意味を考えさせられた。
個人的には『正欲』の方が好みだが朝井さんのチャレンジ精神には感服する。
これぞ朝井ワールド。
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