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『ドヴォルザークに染まるころ』町田 そのこ



郷愁に満ちたドヴォルザーク『家路』の旋律を脳内で流しながら故郷を想い、切なさと苦しさで胸が詰まった。

廃校が決まった小さな町の小学校。
閉塞感あるこの町で行われた最後の秋祭りに集う女性達の葛藤が描かれる。

彼女達が内に秘めた混沌とした思いは自分にも覚えがある。
迷い、もがき、この檻の様な場所から脱出したい気持ちが痛い程伝わって来た。

世間体や体裁に囚われる事なく自分の心に忠実に生きる事、後悔や失敗を重ねても悔いのない道を選択する事。

負の感情を描きながらも、私達の進むべき道を示唆してくれた。

心の琴線に触れる再生の著。





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sayuri
拙い記事を読んでくださってありがとうございます💗

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