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『キスに煙』織守 きょうや



BLとミステリーを融合した作品。

帯には『花束は毒の衝撃ふたたび』の文字。
期待値を上げて読み始めたが、全く異なる世界観だった。

物語の軸となるのはフィギュア・スケート界で競い合った塩澤と志藤。
冒頭の「offstage」で描かれる不穏な始まりにドキドキしたのも束の間、途中から様相が変化する。

BL系が好きな人には胸キュン要素満載で楽しめるかと思うが、重厚なミステリーを期待して読むと肩透かしかも。

終盤の塩澤の思い込みによる暴走もその純粋さがコミカルに思えてしまう。
コーチの転落死の真相も意外性はなくライトな読み心地。




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