『うるさいこの音の全部』高瀬 隼子
デビュー作から追い続けている高瀬さん。
本作は
「うるさいこの音の全部」
「明日、ここは静か」の二篇収録。
ゲームセンターで働く長井朝陽は、早見有日のペンネームで小説家デビューを果たし、なんと芥川賞を受賞する。
高瀬隼子さんご本人がモデル?なんて事はなく、あくまでもフィクション。
朝陽自身が小説と現実の境界が曖昧になっていくのと同時に、作中作が合間に挟まれる事で読者も混沌状態に。
有名税と言うべきか、近づいてくる「うるさい」人達、それに反発するかのように嘘を吐き続ける朝陽。
悪意とネガティブな感情に飲み込まれそうになる。
いいなと思ったら応援しよう!
拙い記事を読んでくださってありがとうございます(*´▽︎`*)