ありぱんです。先月から始めた「銭湯日記」を7月から書いています。自分の生活のQOLを高めてくれる実感があったので、10月も継続することにしました。
※前回までの文章はこちら
銭湯日記とは?
(ここからは再掲となるが…)
銭湯にいるときには、大抵何らかの思考が整理されるのだが、それらの思考は銭湯から日常に帰るとすっかり忘れ去られてしまう。こうやって書き留めることで、後から振り返って思い出せたり、あるいは共感してくれる人もいるかもしれない、という期待もあり、書き進めていくことにする。
銭湯は大抵写真禁止のため、文字の多い記事になることうけあいだが、ついでに東京〜神奈川界隈の銭湯に詳しくなるおまけ付きだ(と思う)。今回はちょいちょいお写真もアップしているので、銭湯好きの方には是非読んでいってほしい。
1銭湯目:新越泉「朴訥と、サブカルに思いを馳せる」
中野近辺の銭湯は、意外と閉まるのが早い銭湯が多かったりする(天神湯は23時半まで、など)。24時までの時間を縫うように入浴へ。
新越泉は最寄り駅が新井薬師前であることもあり、近くに新井薬師公園がある。深夜の公園というのはソワソワしつつもワクワクする空間であり(ただし、一人で出歩かない場合に限る。一人は普通に危ないので)、それを横切りながら風を浴びるのがちょうどよい時期になったな、と時の流れを感じる。まだ暑いぞ!夏が延長している?
2銭湯目:小杉湯(高円寺)「内側から、染み出すような温かさ」
今日は午前中「小杉湯となり」1Fでかつての同僚たちとQに1回の振り返りを実施。ランチの後は同じく「小杉湯となり」2Fで作業を継続。溜まりに溜まった事務作業などを行い、夕方には本屋さんを巡るなどした。22時までいっぱいいっぱい作業し(1日3000円くらいだから、元を取ろうという気持ちが働き、結果として超集中できた笑)、その後小杉湯へ。
この日はTwitterで見かけたハロウィン限定のサンリオお菓子をゲットすべく、夜に小杉湯に入った後も含め、1日で7つくらいのセブンイレブンを巡った。結局見つからなかったけど、たくさんのセブンを巡って楽しかったのと、情報提供から捜索手伝いまでしてくれた彼氏くんの優しさを感じた(なお翌日あっさり先方職場の近くで見つかったと報告があり、捜索/捕獲活動は終了。自分の探していたお目当ての品以外も全種類購入しており、オタク心理を理解した良い彼氏を持ったなとしみじみと思ったのであった←いい話)。
3銭湯目:香藤湯「生活に溶け込む銭湯のあり方」
この日は大好きな最推しこと「≒JOY」大西葵ちゃんと対面お話し会。お見送りまで出来てめちゃくちゃ楽しかった…一瞬だけど、確かにそこにあった、本当に、幸せなひととき。
帰還後即銭湯へ!いつもは中野の北側を選ぶが、今回は時間に余裕があるので南側チョイス&初めての来訪。最寄りは丸ノ内線東高円寺駅らしい。「北欧サウナ」とあるが、温冷交代浴の民のため銭湯のみの利用。
中野駅南口界隈は、「マジック温泉 昭和浴場」などにもあるように、面白い銭湯が多そうなので、引き続き開拓していきたい。
4銭湯目:松の湯「なぜか涙が出る銭湯って」
今日は10月10日、そう…銭湯の日!こんな素晴らしい日に神奈川県に引きこもっている理由はない!というわけでこの日は東京の「ラベンダー湯まつり」と、ほぼ記念タオルのために出社。
とはいえ、銭湯によっては10日にタオル配布をしていないところもあるらしい…ネットで情報が取れるところも少なく…どうしよう?と思っていたところで、ふと思い立った、引越し前の家の最寄り銭湯こと「松の湯」!
久しぶりの中延、そして松の湯への来訪に、駅についた時点から胸の高鳴りが止まらない。
なんで昔住んでいた街って、こんなにエモく映るんでしょうね。
5銭湯目:小杉湯(高円寺)「昼銭湯のススメ」
この日は前日夜に銭湯に行けなかったので、リベンジとして珍しく朝(というかもう昼だったな?)風呂!朝から営業のお風呂といえば、な小杉湯へ。
この銭湯日記を連載当初(7月くらい)から読んでいる人からすると「小杉湯行き過ぎやろ」と思われてしまうと思うけど、前は小杉湯はお出かけしてわざわざ行くところだったわけで、いまたまたま、お出かけではなく生活のいち選択肢として小杉湯に来れていることがすごく幸せなことだなぁと思う。やっぱりどこまで行っても生活と銭湯は地続きで、あまりに生活圏から遠い風呂に通うことは出来ないから、そんなのは一時的なことだと分かっている。だけど、いまこうやって小杉湯に来れるのをありがたいと思うし、いつかそう出来る日がまた来たらいいな、と言いようのないセンチメンタルさを感じる。
6銭湯目:天神湯「早く上がった夜は」
この日は人生初の「悟空のきもち」へ。いわゆるヘッドスパ(ドライマッサージ)的な感じが近いと思うけど、期待よりも先に、担当についてくれた女の子の可愛らしさにドギマギしてしまい、またそのリラックス的な演出にも圧倒された結果、施術どころではなく、気を使いすぎて余計に疲労してしまったため駆け込み銭湯。早めに中野に上陸したこともあり、いつもなら閉店がやや早くて行くのを諦めてしまう天神湯へ。
風呂から出た直後、現在は別の道にありながらも研究を志す、憧れの友人からの吉報を聞く。素直に嬉しい!人生の叶えたいことの進捗を、願えたり祝えたりする関係性が築けるのも嬉しい!
銭湯の温かさも相まって、心に明かりが灯ったように感じた。
https://www.1010.or.jp/mag-tokyosento-tenjinyu_nkn/
7銭湯目:記念湯「たくさんの人生初を浴びる回」
現実の喧騒に耐えきれず、横浜駅のプラネタリウムの最終プログラムに駆け込み。リクライニングの角度に若干うずうずしつつも(プレミアムシートにしておけばよかったか…!)、プラネタリウムの美しさにはうっとり(当然若干寝た)。このままの勢いで飲みに行くか?とも思ったが、ここはリラックスに振り切り銭湯に行くことに。
とはいえ、向かい側にあるスカイスパは今から行くにはちょっと高価…ということで、一番近くの銭湯である、京浜急行戸部駅より徒歩1分の「記念湯」に行ってみることに。打たせ湯や歩行欲、薬湯等 7種のお風呂が楽しめるらしい。口コミを見ると「渋い」「昔ながら」とのことだが、実際はいかに…!
いつもの銭湯に安心を覚えるのも好きだけど、初めて訪れる銭湯がアタリだと感じるの、それはそれで好きなんだよな。たまには新しい銭湯開拓もしていこうと思った。
8銭湯目:一の湯「福利厚生銭湯」
会社帰りに銭湯へ。この日は遅かったこともあり、いつもの寿湯にでも…と思っていたら、寿湯は休業。ということで、そのまま目的地を変更し、遅くまで営業している、安定の沼袋・一の湯へ!
一の湯は、銭湯本体もそうだけど、周辺の街を眺めるのが好き。行ってみたい居酒屋があったり、謎のLUUP2人乗り爆走カップルがいたり、どういう感じ?という様相の人がいたり、中野駅近辺とは別の多様性があるのも面白い。あと駅前のセブンイレブンが大きいのも好き。
9銭湯目:小杉湯(高円寺)「『ゆるむ』の困難さ」
来ました、今月3回目の小杉湯。ハラカドの小杉湯も好きだけど、営業時間の長さと土地の利が勝ってどうしてもこちらに来てしまう。
この少し早めの時間に入浴すると、休憩室でついゆったりしてしまう。そういう時間が何よりの幸せだったりもする。
10銭湯目:万年湯「人間観察が避けられない」
この日は地下で推しているアイドル「あいみゅう」ちゃんのライブが開催された。椿ちゃんの生誕祭ということで、ワクワクしながら現場入り。メンカラ白がなぜか光らないというトラブルが発生するも、私の同じく推しであるところの「=LOVE」の楽曲をカバーしてくれてひとりで沸いたりと、大変楽しい1日を過ごせた。この日は新宿の現場だったことから、「大久保の万年湯に絶対行くぞ!そして韓国料理チュクミを食べるんじゃ!」と思っていたので、喜び勇んで万年湯へ。
ちなみに、韓国料理は大変美味でした。
11銭湯目:恋野温泉うはらの湯「思いがけぬ収穫」
10月を締めくくるお風呂体験は、初めて降り立った地のスーパー銭湯で。神戸はポートアイランド付近に旅行。ホテルに大浴場がないことが分かり、急遽銭湯を探すことに。
ただしその日はリモートワーク労働後だったこともあり夜も遅く、公営銭湯はほぼ閉店間近…ということで、ホテルから一番近い、住吉駅近くのスーパー銭湯「恋野温泉うはらの湯」さんに、夕食がてら、れっつごー!
最後は兵庫ならではの日本酒もいただきました。最高🥺
「知らない場所で、ご当地性があるか分からないスーパー銭湯に行くのってどうなん?」と思っていたけど、銭湯に行くうえではご当地性なんてどうでもよく(その差分はお酒や料理などにしか出ない)、「自分が積み重ねてきた銭湯経験を超えるものがあるかどうか?心地よく入浴できるか?どんな人が入浴しているか?」のほうがむしろ重要であり、その点においてはどんな風呂に赴いてもきっと楽しめるということに気づいて、嬉しくなった。
総括:11銭湯を巡って
今月も銭湯日記を続けようと思い、筆を執っている。銭湯に行くたびに、思ったことをメモするのもほぼ習慣となってきた。何かあったら銭湯、と思う回数も増えてきたように思う。この習慣化が、銭湯が私の生活において欠かせない場所となる要因のひとつにもなっているのかもしれない。とはいえ、銭湯はただの癒しの場にとどまらず、心と体をリセットし、自分と向き合う貴重な時間を提供してくれるのは確かである。
10月、思いがけず印象に残ったのは、神戸で訪れた「恋野温泉うはらの湯」だ。土地の空気や雰囲気が異なる場所での初訪問で、銭湯のバリエーションと利用者の様子が新鮮に映った。こうした土地の違いを感じる中で、銭湯がどこであっても「自分の思考フィールドに戻れる場」となりうることを改めて感じた。そういう場所が全国のどこにでもあるのは幸せなことだ。
また、「記念湯」での電気風呂と露天風呂の組み合わせもまた、特筆すべきものだった。「露天での電気風呂」という初めての組み合わせは、最初こそ戸惑いがなかったわけではないが、体の芯まで温まる体験と外気の爽快さが同時に味わえ、今までにない新鮮な感覚をもたらしてくれた。
そして、同じく印象的だった「松の湯」への再訪では、外気浴の心地よさに、過去に通った際の記憶が重なり、懐かしさと共に思わず胸が熱くなった。ふとした瞬間に当時の自分やその時の思い出が蘇る場所であり、銭湯がただの設備ではなく、個々の記憶や感情と密接に結びついている場所だと感じたのも10月のハイライトと言えそうである。
引き続き10月もここではすっかりお馴染みの「小杉湯」や「天神湯」に赴き、日常を見つめ直す時間を過ごすことができた。毎回、微細な変化や新たな発見があることで、銭湯が「繰り返し」の中に新しい視点や気づきを与えてくれる場所であると改めて実感する。
これからも新しい銭湯と馴染みの銭湯、双方を巡りながら、自分を整え、生活に彩りを加えてくれるこの時間を続けていきたい。