【徹底解剖】デジタルコミックの編集者って、何やってるの!? <前編>
こんにちは!CLLENN公式noteです。
今回は「デジタルコミックの編集者」の仕事内容について、詳しくご紹介していきたいと思います!
そもそも「漫画の編集者」と聞いて、皆さんどんなイメージがありますか?
「〆切前は徹夜してそう...」
「読者アンケートの結果が悪いと、連載打ち切りになって可哀想...」
「担当作家をたくさん抱えて大変そう...」
などなど、ネガティブな印象も少なくないのかなと思います。
ただ、スマホで楽しむ「デジタルコミック」の登場で、漫画編集者の仕事内容もかなり変わってきてるようなんです。
そこで今回は、株式会社CLLENN・代表取締役の布川敦司にインタビューして、気になるデジタルコミック編集者の仕事のアレコレについて、聞いていきたいと思います!
プロフィール
デジタルコミックのビジネス
ーーー本日はよろしくお願いします。漫画って、いまやデジタルで読むことの方が多くなってきている気がするんですが、そもそも「デジタルコミック」って、どんなビジネスなんですか?
布川:
いろいろなアプリやブラウザ上で、漫画を楽しむ人が増えましたよね。デジタルコミックの登場で、紙の週刊誌や単行本の世界とは、大きく変わりました。
ビジネス構造としては、各アプリやブラウザ上での「課金」や「広告収入」が、主な売上です。そこから各プラットフォーム会社に手数料や、作家さんに原稿料や配信印税をお支払いして、残りが我々の利益、というのが大まかな構造です。
私たちの役割は大きく2つで、まずは作品の企画段階や製作段階でクリエイティブにしっかり関わって、作家さんと一緒に作品のクオリティを高めていくこと。もう1つは、出来上がった作品を、より多くの読者の方に届けるための施策や、事務的なところをお手伝いしています。
作品が読者に届くまで
ーー作品の企画は、編集者がゼロから考えているんですか?
布川:
ケースバイケースですね。編集者が全部考えることもあれば、作家さんの方にアイデアがあることもあります。作家さんと編集者の間で打合せを重ねていく中で、段々と方向性をつくっていくことが多いですね。
ーーなるほど。企画段階から、実際に作品が出来上がって読者に届くまでは、どんな流れなんですか?
布川:
まず最初は企画ですね。業界用語では「プロット」と言います。大枠のところで、作品の世界観やストーリー、キャラ設定を決めていきます。そのあとに「ネーム」、いわゆる絵コンテですね。実際のコマ割りやセリフが、ここで入ってきます。
プロットとネームが決まったら、実際の作画に入っていただき、完成です。あとは編集者の方で、表紙デザインを作成したり、あらすじを書いたりといった細かい作業をして、ようやく読者の元に届くという感じです。
ーーなるほど! 編集者の実際の仕事としては「プロットやネームを、作家さんと一緒につくりあげていく」工程が、大きなところを占めそうですね。
布川:
そうですね。作家さんによって、こだわるポイントやコミュニケーションの取り方も変わってくるので、そこは編集者としての腕の見せどころになってきます。
デジタルコミックの世界は「仕切り直しがしやすい」ことが、大きな特徴の一つです。デジタルなので、ページ数や作品の掲載本数に、制限がない。
作品の方向性や作り込みに迷う部分が出てきたら、まずは世に出してしまって、読者の反応を見ながら次に活かす、ということがしやすいです。
ヒット作品を生み出すことは簡単ではないですけど、読者の反応を見ながら、より良い作品をつくっていけることは、この仕事ならではの大きな魅力だと思います。
後編では、未経験からの働き方について聞いていきます。お楽しみに!
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