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伊豆に移住してわかった5つのこと

どこか異国の南の島にきたような感覚。

これが、自分で運転する車がはじめて伊豆半島を走ったときに感じたことでした。

たぶんその瞬間、恋に落ちていたんだと思います。伊豆という地に。

ここに住んだらどんな暮らしが待っているだろうか。そんなことばかり考えるようになって、移住を視野にいれたネット検索をする日々がはじまりました。

物件はもちろん、スーパーや病院、ペットサロンや動物病院など、暮らしに欠かせないサービスを調べるうちに、伊豆で不便なく生活している姿をすんなり想像できるようになって。

伊豆はわたしと愛犬にとってベストな住処になりうる。そう確信しました。

ちょっとでも気になる物件があればすぐに不動産会社にコンタクトをとり、車を走らせ内見させてもらう。そんな一連の流れを繰り返す数ヶ月間。

二十歳に実家を出てから数え切れないほどの引っ越しを経験し、慣れていると自負していたわたしでしたが…。今回ほど困難な物件探しは過去を振り返っても一度だってありませんでした。本当にもう心が折れそうになるほど。

広さ、間取り、設備、内外装の状態のほか、ペットの可否だけではなく「大型犬可」であるかどうかも重要な判断基準となります。

そもそも物件数が少ないなかで理想の家に出会う確率は、結婚相手をみつけるよりもずっとずっと低いとさえ感じていました。まあ、今も昔も結婚相手はいませんけれど(笑)

たっぷり半年かかってようやくひとつの”妥協できる”物件と賃貸契約が結べました。

2025年1月某日。こうしてわたしは念願叶って伊豆半島の住民となったのです。


伊豆に移住してわかったこと①自然がまだまだ残っている

「自然豊かな暮らし」とことばで聞くイメージと、実際に暮らしてみて肌で感じるそれとはだいぶ異なるような気がします。だって現実は、心地よさと同時に厳しさを痛感するから。

県道から少し入っただけで山のなかに入りこみます。舗装もされていない凸凹の道。雑草も枯れ葉も倒れた木もそこらじゅうにあるそんな山道。

リスやシカと遭遇する鬱蒼とした森林を、ときに浄化される気分で、ときにガサッと何かが動くような音にびっくりしながらお散歩するのが日課となりました。


伊豆に移住してわかったこと②絶景の場所に事欠かない

訪れるのをたのしみにしていたスポットのひとつが『一碧湖』でした。

シーンと静まり返り、どこか不気味さもありながら引き込まれてしまう。そんな不思議な力が宿っていると感じてなりません。

湖畔にはお散歩コースがあって、一碧湖をぐるっと一周できるようになっています。

春先には桜を愛でるひとたちで混雑しそうなので、空いている今のうちに神秘的な湖を存分に味わっておこうと目論見中。

ほかにも、伊東八景のひとつ『大室山』があったり、白い砂浜と青い海が魅力の下田の白浜海岸もあったり。目を楽しませてくれる場所には事欠きません。


伊豆に移住してわかったこと③好みのカフェや飲食店が点在する

車を走らせていると「うわ、ここ入ってみたい!」と店構えをみただけで心躍るカフェや飲食店に出会うことはありませんか。それが伊豆では頻繁におきます。

特にお気にいりのエリアが伊豆高原近辺。

気をつけていないと見落としてしまいそうな小さな、あるいは主張しすぎない佇まいのカフェがあちこちにあります。

そしておいしい。

雰囲気がよくてしかも「おいしい」が伴っている。こんな幸せがすぐ手に入るのです。


伊豆に移住してわかったこと④犬にやさしい街

犬連れOKのお店の数は増えつつあるものの、いざ行こうとすると思いのほか選択肢が少な過ぎてガッカリしていたこれまでの経験から一変。伊豆はお店探しに苦労しません。

「わんこウェルカム」の精神を至るところで感じられます。愛犬と一緒にくつろげるカフェやエネルギーを発散させられるドッグランだって、選ぶほどあるんです。

犬のいる暮らしをしているひとにとって天国といってもいいんじゃないかしら。


伊豆に移住してわかったこと⑤効率を優先しない

なんでもスピーディーに合理的にやるのが身についているわたしにとって、伊豆の暮らしでは面食らうときがあります。

たとえば水道料金の支払いとか。「毎月月末に徴収しに行きます」というから思わず聞き返してしまいました。「え?今どき訪問しているんですか」と。そう尋ねたわたしこそ場違いだったとあとからわかるのですが。

ほかのサービスを利用したときのこと。「請求書に記載されている口座に振り込んでいただいてもいいのですが、こちらとしては毎月1度お客さまのお顔を拝見したいと思っているんですよ」とおっしゃる。

なるほど。考えてみれば合点がいきました。

伊豆をお散歩していると高齢者と遭遇する頻度が、今まで暮らしていたどの地域よりも高いんです。安否確認や防犯のためにも、各種サービス側が気を配り協力し合って住民を守っているのではないかと推測しています。

「便利さ」を重視しているとついついせかせかした日々を送ってしまいがちですが、それよりも大事な「ひとの暮らし」があるんだと。そんなおだやかな気持ちや時間の流れに気づかせてくれました。

水道料金の支払いについては、”自宅最寄りの農協”でのみ口座をつくれて、そこからの引き落としは可能だというのをここに付け加えておきます。


総じて心地よい「伊豆の暮らし」がスタートしました。

それに伴い、伊豆での日々を発信するnoteマガジン「伊豆の暮らし、犬との暮らし」を制作予定です。あわせてYouTubeのチャンネル名を同名に変更済み。

肝心な「家」については…。詳細はVlog内でおわかりいただけます。

伊豆での暮らしぶりもどうぞ見守っていただけますと幸いです。

「ボクはおいしいものがあってなでてくれるひとがいればどこでもいいよ」