命の大切さと重みと愛しさと
この日が来るのをどれほど待ちわびていたか。
去年の10月、ブリーダーさんに予約をしたときには、まさか順番待ちするほど子犬の希望者がいるとは予想もしておらず、年内か年明けにはうちにやってくるだろうとたかをくくっていました。
ところが、ぜんぜん連絡が届きません。恐る恐るブリーダーさんに聞いてみると、まだまだ先になりそうとの回答でした。そもそも妊娠するかも、無事に出産するかも、問題なく成長するかも誰にもわからない、神のみぞ知る境地ですものね。
シュンとしてしまったけれど、絶対にそこのブリーダーさんから譲っていただきたいと思っていたので、ほかの選択肢は考えずに(保護犬の検討はしました)じっと待機していました。
そしてようやく。ようやくわたしの番がまわってきて、ご対面。
はじめて抱いたときの感触を、わたしは一生わすれないと思います。小さいけれど確かな重み、温かさ、懸命に生きようとする命をずっしりと感じ取りました。
あぁこの子はうちの子になるのだ。そのために生まれてきてくれたのだ。
感動と責任と愛おしさの入り混じった気持ちで抱きしめていました。
純粋無垢でつぶらな瞳がたまらない
ラブの男の子で名前はJoey(ジョーイ)です。
すぐにでも連れて帰りたいところですが、うちにやってくるのはあと1ヶ月後。生後56日を経過しない犬や猫の引き渡しは法律によって禁止されているからです。
ジョーイの感触がわすれられなくて、なかなか眠れなかったこの日。
兄弟姉妹
はじめて犬を飼うというのもあり、正直、飼い主としてちゃんとできるのだろうかと不安があったのですが、ジョーイを抱いた瞬間に取るに足らないことだと思わされました。
ふいに、さんまさんの座右の銘がおりてきたのです。尊い命のほかになにを望むのだと。
それに、心配しなくてもわたしよりもよっぽど賢くてたくましい、とブリーダーさんのところにいるほかの犬たちをみて思いましたね。
もうすぐワクワクでいっぱいの、まったく新しい生活がはじまります。