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YouTuberの罪から学ぶヒップリフトと大殿筋の機能(5387文字)

最近家でYouTubeをみる機会を増やすようにしました。

なぜか。

それは今、運動に関する情報を入手するのに用いるもので相当の割合を占めているようだからです。
多くの人が見るものだから、今の流行りとかを押さえようと思いまして。。

で、実際にみてみました。美人やイケメンがこぞって運動を紹介していました。中には社会的に知名度のあるトレーナーの方もいて、本当に色々な方がいるな~と感じました。

色々な方がいると、発信されている情報も色々です。これが良いほうに作用していれば良かったですが。。
残念ですが、キラキラしているチャンネルの運動や、何万回も再生されているような動画のエクササイズの中には、かなり怪しい情報、そもそも情報が間違いor古いものがかなりありました。(もちろん素晴らしい情報もたくさんありました!取捨選択がどのくらいできるかが大事だと痛感してやまないです)

客観的にみてこれはいい!いいこといってる!とか、勉強なる!ためになる!といった情報を発信しているチャンネルが再生回数やチャンネル登録者数では甘んじている現実。正直結構衝撃でした。私は有資格者で、一応専門家の端くれではあると思います。なので運動が絡む分野の情報の見極めは一般の方の大多数よりは長けているんじゃないかと思っているので、自分の感じたことが正しいと仮定すれば、YouTubeの情報は危ういことになります。

ただ、敷居が低いんだと思います。YouTubeをみることへの。私は情報を得るときはお金をかけることは常日頃です。
でも、YouTubeは追加料金かからないですもんね。
CMさえ流してしまえば無料で見放題。敷居が低いのもうなずけます。
一番怖いことはYouTubeみて、運動して、怪我したり全然痩せなかったりとか、不利益を被ることです。でもそれって、YouTuberは保証してくれるんですか?してくれませんよね。

このnoteを読んでくださる人にはそんな悲しい思いはしてほしくありません。
別にYouTubeをみることが悪いことだ!とは言っていません。素晴らしいチャンネルはたくさんあります。

必要なのは情報を選び取ることだと思います。

このnoteを通じて、一緒に取捨選択していきましょう!

今回は、かなり印象強かった「ヒップリフト」について書いていこうと思います。書く内容としては、YouTubeみて、「私と考えが違うこと」、「過大しすぎなこと」、「さすがにそれが嘘、ってすぐわかること」、「意味の捉え方によってメリットにもデメリットにもなること」などです。

お尻を鍛えている人はぜ読んでください!
目次のタイトルは、実際に発信されていた内容です。




・大殿筋を鍛えることで腰痛の改善効果がある?

はい。まずはエセ医学からです。別に嘘を言っている訳ではないんです。腰痛の人で大殿筋が萎縮している人は実際多いですし、骨盤と股関節の関係を保つのに大切な筋肉だとは思います。腰痛者を対象とした研究報告で、身体所見として大殿筋の萎縮があることが言われています。大殿筋の機能として、「体幹屈曲時の制動」というのがあります。簡単に言うと、体を前屈させるときに、大殿筋が伸ばされるように力を出していないと(遠心性収縮といいます)体をコントロールできず腰部へのストレスが増えてしまうということです。
思いますが、、

「腰痛改善のために大殿筋を鍛えるときにヒップリフトを選択するのは状況による」ということです。状況によってはヒップリフトをすることがナンセンス、あるいは微妙、ということがあると思います。

例えば、腰を反らしたら痛い人がヒップリフトをすると、腰のそりがコントロールできず、股関節のきれいな伸展がでないまま腰ばかり反って余計に痛くなる可能性があると思います。

腰を曲げたら痛い人は、大殿筋の筋力低下があるとして、ヒップリフトを筋力低下があるままやってしまうと、違う筋肉が過剰に使ってしまい、綺麗な股関節を伸ばす運動のパターンができないことになる可能性があります。結果として腰痛の改善に繋がらない可能性があります。

これらはあくまで可能性です。負の可能性をあげただけです。メリットの方が大きければ、良い反応として出るでしょう。お尻にきいているかはよくわからないけど、なんとなく痛くなくなってきた、みたいな。

ここで知っておきたいことがあります。大殿筋を鍛えることは悪いことじゃない。種目の選択がどうなのかっていう話です。

大殿筋を鍛える≠ヒップリフト
だからです。

追加:)ヒップリフトを否定したいわけではないですし、ヒップリフトは多様する種目です。やりようによっては良くないことになる可能性もありますよ、ということと、優先順位としては少し後に実施することが多いのが個人的な感想ではあります。


・じゃあヒップリフトはどこを鍛えているのか

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