女王まりかのつれづれぐさ/第三十三回;血液を医療資源として奪われる動物
どーもー⭐️ 女王まりかです😉
この度はあるnote小説を紹介しつつ、理科ネタの話をしていきます😆
こちらです!
『心の雛』全20話です😃
私、作者のpekomoguさんから、この作品の外伝を書く許可を頂いてるんです😁
ですから皆さん、私が外伝を書く前までに、本家の方を読んでおいてくださいね⭐️
第三十三回;血液を医療資源として奪われる動物
まずはpekomoguさんの作品『心の雛』の設定をざっくり紹介します。
ファンタジックな中に、壮絶さや殺伐さを感じさせる設定ですね😨
ですけど実は、
私たちが住む世界でも、これと似たことが行われてるんです!?
どういうこと?
現実世界でも、ある動物の血液が医療資源として利用されているんです!
その動物は、もちろん妖精じゃないですよ。
その動物とは…
カブトガニです!
上の写真の動物がカブトガニです。
蟹の近縁種ではなく、どっちか言うと蜘蛛、蠍、壁蝨に近い動物です。
約2億年前の地層からも化石が見つかっており、【生きている化石】と称される動物の一種です。
日本では、昭和の後期に個体数が減少したことを受けて保護活動が進んでいるので、
『カブトガニが狩られている』と聞いて、疑問を覚える方もいらっしゃる気がしますが…。
実はカブトガニの血液には変わった性質がありましてね😏
特殊な血中成分の働きで、血中に混入した細菌が短時間でゼラチン状に固められるのです!!
カブトガニの血液に、そんな性質があるのか…😲
ですから実際に、カブトガニの血液は医療資源として利用されています。
疑っている方は、下記のリンクをどうぞ。
と、人間の役に立っているカブトガニですが、別にカブトガニだって人間の為に生きている訳じゃありません。
要するに、薬を作る為にカブトガニは人間に捕獲されて、血を抜かれているんですよね?
その光景、見ますか?
いえ。嫌がっても見せますよ。マジでエグいですよ😱
苦手な方は、早めに逃げてください。
この下に、血を抜かれるカブトガニの写真があります!
エグいですね…🤢
取り敢えず、血は青いんです。
そのウンチクも語りたいけど、今はグッと堪えて本題へ。
こんなことされたら、カブトガニは死んでしまうのでは?
と、思いませんか?
実際、かなり死んでるみたいですよ😱
この写真を載せていたHPによると、
毎年50万匹ものカブトガニが捕獲されて血液を抜き取られており、その過程で30%が死ぬと書かれていました。
数字は資料によって異なるので、数を取り上げてどうのこうの述べる気はありませんが、人間の薬作りの為に、多くのカブトガニが犠牲になっているのは確かです。
でも、私はこれを批判する気はありません。
私たちは生きる為に、他の生物を殺して食べています。
これは、それと同レベルの話。
珍しい話でもないし、とりわけ酷い話でもない。
残念ながら、私たちは他の生物を殺さないと生きていけない。
これは目を背けてはいけない現実です😖
でも…。
カブトガニを殺さずに済む方法を、誰か研究してないの?
有効成分を人為的に合成する方法の開発とか、
有効成分の遺伝子を特定するとか。
と思ってたら、ちゃんとそっち方面の研究はされているそうです。
アメリカの大手製薬会社「イーライリリー・アンド・カンパニー」社が、カブトガニの血液に代わる合成化合物の使用を開始したと、下記のHPには書いてありました。
こういう研究は成果が上がるまでに時間が掛かるから、カブトガニを殺さずに薬を作れるようになるのは、まだまだ先かもしれません。
それでも、その未来が実現することを、私は願っています😌
話を戻しますと~。
pekomoguさんの書かれた『心の雛』における妖精の立ち位置は、現実世界におけるカブトガニと似てるんですね😔
ですから私は、『心の雛』の外伝で、
妖精を殺さずに薬を作る方法を模索する人たち
を描いてみたいと思ったのです。
現実の世界でも、カブトガニを殺さずに薬を作る方法を模索していた人たちが居たのだから😌
という訳で、皆さん。
カブトガニを取り巻く事情が頭に入ったところで、『心の雛』を読んで来てください🙇♀️
実は、あんまり特定のnoterさんの作品を推すのはどうかと思ってます。
私も何人かと繋がりがある中、特定の人を紹介した。
じゃあ、紹介されなかった人たちは、どう思う?
正直なところ、もっとスキが増えて良いと思う作品は多々あります。
そういう作品にスキが増えて欲しいと、凄く思ってます。
そのような作品は、下記リンク先のマガジンにまとめてあります。
これを機に、隠れた名作の認知度が少しでも上がることを祈念しています。
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