物流現場で安全管理、品質管理が不十分だと「増えるもの」「減るもの」
物流現場での事故やミスはなかなか無くならない。
といって、何かを頑張ってみても「起きる時には起きるもの」と開き直っている人も少なくない。
何かを頑張ってみても…と言っているその人は、何をどのように頑張っているのだろうか。
会社から指示されたことを仕方なく、やっているのだろうか?
事故を起こしたくないと真剣に思って取り組んでいるのだろうか?
正直、どちらのタイプも一定数はいると思います。
この取り組み方一つで、その職場の成果は大きく変わってくるでしょう。
これまでいろいろな現場を見てきて、現場の運営で苦労している現場の管理・監督者には安全管理・品質管理を比較的消極的にやっている人の方が多い印象があります。
なぜ消極的にやっていると苦労するのか?
現場の管理・監督者にはいろいろな方がいて価値観も違う。
忙しくて、今日の仕事を円滑に片付けることを重視している方もいるでしょう。
しかし、作業の生産性を強く意識して、安全管理・作業品質管理を二の次にして「片付け活動」になっていると、観るべきものが見えなくなり、危険な行動や横着な動作などに「コト」が起きるまで気づきません。
そんな現場で「増えるもの」と「減るもの」があります。
それによって負のスパイラルに陥ってしまうのです。そんな現場を多くみてきました。
『増えるもの』
働き手からは、職場環境の不信感や不安感が高まります。
事故やミスの多発による再発防止対応に追われて、人件費やコストの増加。
職場では人員が不足の期間が続きます。不信感や不安感からやめていった人が多い職場には、人は来ないし、長く続きません。
新人教育を年中やっている状態になってきます。
事故や、ミスは多発すると顧客からはクレーム、業務の不信感として返ってきます。
『減るもの』
付加価値のない再発防止に追われているとコストが気づかないうちにかかっているため、当然、利益は下がってきます。
また、事故やミスが多発している現場は信用が下がり、仕事を任せている安心感も無くなってきます。当然、受注も減ってきます。
職場ではモラールが下がり、荒れた職場になってきます。
そんな職場では勤労意欲も下がり、働き続けたいという思いは失われていきます。
結果、定着率は下がり続けます。
安全管理・品質管理の「質」は大きい
同じやっていても管理活動に「質」の違いがあると、当然のこと活動成果は変わってきます。
物流現場では、人によって行われている業務が多くあります。
自分たちの安全を考えてくれているか、ミスがないように気遣いをしてくれているかは、現場作業者に安心を与えて、職場環境を健全にしていきます。一方で、ことが起きると「気をつけろと言っていただろう」とか「なんで確認しなかったんだ」という言葉が出る職場では、作業者に責任を持たせて、管理監督者は責任を感じていない場合もあります。
これは実際に働いている方々には大きな違和感を感じさせると思います。
ただ、質の低下や職場の空気の低下は少しずつ気づかぬまま進んでいきます。
客観的に現場を「観る」ことが大切です。
今の自分の職場がどうなっているのだろうか?
心配のある方、不安な方、連絡ください。
客観的に「現場を観る」お手伝いをします。一緒に考えていきましょう。