多様性の時代だから、物流現場で働く
物流現場は誰でも働けるようになる
物流現場って暗い倉庫の中で力仕事と汗にまみれた昔からの男性職場ってイメージありませんか?
今の物流拠点は、明るく、空調もあり(汗ひとつかかないとは言わない。それはいろんな職種で共通)、働く環境がどんどん良くなってきている。
作業面でもバッテリーフォークリフト、電動ハンドリフト、ピッキングカート、自動送コンベア、AGV(自律型搬送ロボット)、自動倉庫等、体力的に不利などと言われた時代もあったが、今ではそれをカバーする機器や設備などが充実している。ただし、現時点ではすべての物流センターが充実しているかというと、そうではないので見極めは必要。
少なからず男性、女性で必要とする体力面の差はなくなってきています。
多様性の時代だからこそ、特性を活かす
女性の細やかな感性が、物流品質を高めていくと場面も多い。
新しく物流工程を作った時の話です。
集まったのは、物流の仕事は全く未経験の20歳前後の女性たちでした。
本人たちも、私も不安があったと思います。
物流の知識はなかったので、取り扱う貨物はどんなもので、どこから入ってどこへ行く貨物であること。それが、どのようなプロセスで皆さんの生活に役に立っているということを伝え、彼女たちが担当してもらう仕事の役割を理解してもらいました。
理解が深まることで、作業ひとつひとつが丁寧に正確に、速やかに進められていくようになりました。
女性のフォークリフトオペレーター
新人の女性作業者に通常の作業を覚えてもらいながら、フォークリフトの技能講習に行ってもらい、リフト練習をしていきました。
その中で感じたのは、貨物を大事にした荷扱い、正確な確認、丁寧な動作。物流品質にこだわりを持っていた私には、ベテランで自信満々の癖があるオペレーターより安心できるものがありました。
もちろん個々の感性が優れていたこともあったのかもしれません。
責任感を持ち、大切にしっかりと仕事に取り組んでいただきました。
さらに良くなる物流現場
少子高齢化やトラックドライバーの労働時間規制など環境変化は、以前から言われてきた3K (危険、きつい、汚い)などを改善させる方向へ働きかけて、機器や設備、システムの導入が進んでいます。
これまでの働き盛りの男性だけでなく、女性、高齢者、障害者、外国人も働きやすい環境になってきました。
さらに物流DXの推進によって、その環境は急速に改善されていくでしょう。
これまで働く場所として選択肢になかった「物流現場」を活躍できる場所として見直してみてはいかがでしょうか?