(193)魚のうろこ
「59歳」の女社長のまぶたは「魚のウロコ」だった
14年前、その女社長を友人から紹介された。
当時私は46歳。その女性社長は13歳年上の59歳。
「お母さん」と呼ぶほど歳の差は離れていないが、初対面でお会いしたこの女社長の肌を見て「この肌が59歳ということなんだ…」と迫りくる老化を思い知ったような気持ちになった。まさしくそこにいたのは"おばあさん"だったのだ。
40代までは何もしなくても皆同じスピードで老化していく。しかし50歳を過ぎたあたりから老化スピードが人によって顕著に差がつく。
女社長の肌全体が縮緬(ちりめん)のようになっていて、まぶたは魚のウロコのようにひだひだになっていた。着物の総絞りは高級なお品だが、女性の肌が総絞りとなると高級からはかなり遠い。
私がやたらと「美しく老いる」ことに執着しているのは紛れもなくこの女社長のおかげ。
男性は「総絞り」にはならないが、見るからに水分を失って皮膚が硬くなりシワの刻印が鋭く深くなっていく。
60代の私が今さら30代に見えたいとは思わないけれど、その年齢なりの美しさでいたいとは思う。
フェイスラインが落ちてくるのは、首のむくみ、が一つの原因だと感じていた。
合気道をするようになって、首のむくみが解消され、以前よりフェイスラインがハッキリとして小顔になってきたように思う。
顔だけ筋トレするだけでは足りない、というのが私の持論。
合気道の時はスッピンだけど、世間に迷惑はかけない程度には保っています。