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年末年始に漫画「NANA」を読んだ感想
line漫画で無料公開していた「NANA」。読んだ方も大勢いたのではないでしょうか。私は以前、入院しているとき、病院に「NANA」が全巻置いてあり、そのときに読みました。まだ、平成のときだったと思います。
ときは、令和になり、スマートフォンでいろいろな人の感想を読みながら、漫画が読める時代になり、「NANA」の読んだ印象も変わってきました。面白い物語であることは昔から変わりませんが、2000年代の漫画であり、時代のコンプライアンスも変化してなかなかのヤバイ話だなと思います。
すべての登場人物になにか問題があり、それは幼少期に恵まれた環境で育てられなかったことや、幼少期に恵まれた環境に育っていたとしても恋愛面でうまくいかなかったりなど、一癖も二癖もある人物描写にうーんとうなってしまいます。
読者がドン引きしてしまいそうなエピソードを踏まえながらも、時代を感じさせないおしゃれな絵と目まぐるしく変わるストーリーで惹きつけられます。
令和となっても、ストーリーは古臭くならず、面白いです。「ガラスの仮面」と並んで完結してほしい漫画と言われていますが、令和となった今で、ストーリーを描いていくことは難しいのではないかと思います。
平成のあの頃の空気感と同時進行していたところに「NANA」の魅力を感じますし、時代が過ぎれば過ぎるほど、物語を作るのは難しくなってくるのではないでしょうか。
未完でも十分面白いので、個人的には作者に無理して描いてほしくない気持ちもあります。いや、完結させてほしい気持ちもありますが、矢沢あい先生の体調が一番なので、続きをのんびり待ちたいと思います。
レンが亡くなったところでコミックは終了しているので、結末はハッピーエンドとはならなそうですが、ナナが今後どうやって生きていくのか、ハチの子どもたちはどう成長していくのか見どころはたっぷりあります。
母として成長していくハチに、タクミやナナ、ノブがどのようにかかわっていくのか。周りの登場人物の変化を追うのも面白いですよね。
令和になっても話題に上がる「NANA」の世界観は唯一無二の存在ですし、これほど愛される作品はないのではないかと思います。
映画化も成功している作品ですし、主題歌の「GLAMOROUS SKY」のヒットも記憶に鮮明に残っているので、「NANA」を令和でまたメディア化するのもありなのではないかと思います。
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