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【青春ブタやろうはロジカルウィッチの夢を見ない】主人公に対して思った事をダラダラと書いてみる。

「成就した恋ほど語るに値しないものはない。」

四畳半神話大系


※注意書
主人公に対するマイナス感情を吐き出しています。
ご注意を。




何やかんやで第三巻も読み終えた。
面白かった。

そう。
このシリーズは面白いのである。
作者の文章も読みやすいし、毎回出てくる謎もユニークだ。
ヒロインも魅力的で、最高の作品だ。

しかしながら、どうしても気になって仕方がない点が一つだけあるのである。

主人公のセクハラ発言だ。

この作品の主人公梓川咲太のセクハラ発言が気になって仕方がない。

彼がセクハラ発言をする度に正直鬱陶しい。
胸が大きいだの、小さいだの、誰々が可愛いだの、心の中で思うのは大いに構わないのだが、そのセクハラ思考をほぼ全てのヒロインに口に出して聞かせるその行為が面白いとは到底思えないのだ。

これはモテる主人公への私の嫉妬なのだろうか・・・。

セクハラ発言そのものを、本来は否定する気は実はない。
例えば「無職転生」のルディのセクハラについて、私はあまり不快にならなかったのだが、梓川咲太のセクハラ発言は正直引いている。

梓川咲太のセクハラにヒロインは引いてはいるのだが何やかんやで最後は許されているその空気が理解出来ないのだ。(好意を持っている相手のセクハラ発言は許されると言う事なのか!?)

ルディのセクハラ発言は許せて梓川咲太を許せない、この違いは一体どこにあるのだろう。(ルディは発言と言うか、どっちかと言えは行為になるが…)

明確は理由は正直出てこないのだが、強いて言うのなら”挫折の有無”が共感を得るのか否かの分かれ目になっているのかもしれない。
ルディの挫折に関してはこの記事では語らないが、梓川咲太について言えば彼は挫折が少なすぎる。(3巻終了時の時点)
勿論、妹に関する事で挫折したと言えなくもないが、これに関しても本当に挫折しているのは妹であって梓川咲太ではない。
主人公はとばっちりで落ち込んだだけだ。

更に言うと、本作品のヒロイン達が挫折するのを梓川咲太が何やかんやで救っているだけで、梓川咲太は特に絶望の縁に立たされている訳ではないのである。
これがために、挫折をせずに能天気にセクハラ発言を連発する主人公に共感出来ず、セクハラ発言を許す事が出来なくなっているのかもしれない。

そして三巻で共感出来ない点で極めつけに思ったことが、ラスト辺りで主人公が本巻のヒロイン双葉理央にスマホで撮った(双葉理央が除け者になった)楽しそうな写真を見せて、双葉理央がぶちギレるシーンがあったのだが、この写真を見せる行為は人としてどうなの?と正直思った。

写真を見せた後に主人公がぶっ倒れたので、双葉理央の感情が別の方向に働き有耶無耶になったが、私の本心としては、主人公がぶっ倒れずに話が進み、思い悩んだ双葉理央がその世界から消えてしまった結果を結構本気で望んでしまった。

それで自分の行為(写真を見せたこと)を主人公が思い悩んだら良かったのだ。
結構ダークな事を書いていますが、それぐらい何と言うか主人公がスーパーマンすぎるので、たまには落ち込めと本気で私は思っているのだ。

そして追い討ちをかけるように桜島麻衣とのイチャイチャムーブが鬱陶しい。

四畳半神話大系の私が語ったように、成就した恋など眺めていても面白くない。
寧ろ、今後出てくるヒロイン達は、ことごとく梓川咲太に振られていくのかと思うと何やら別の意味でバッドエンド(梓川咲太にフラれるエンド)のオンパレードが待ち構えているのかと少しだけ億劫になるのである。

ともあれ、ここまでダラダラ駄文を書いてきたが梓川咲太以外は完璧な作品なので、完結まではこのシリーズを確実に読むと思うし、主人公に対してこんな事を思うのはおそらく少数派だろう。

主人公が完璧すぎるがゆえに、ならば欠点でも作るかとなって、その欠点がセクハラ発言だったのなら何だかなあと心底思ってしまうのである。

複雑。


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