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[エッセイ]俳句を始めた理由と距離を置いた理由:夏井いつき門下生の本音

私と俳句の出会いは、偶然から始まりました。

20年前に始まった地元のラジオ番組「一句一遊」で、俳人・夏井いつきが辛口の批評を行う姿を耳にしたことが最初のきっかけです。当時の夏井先生は今よりもさらに辛辣で、正直なところ、彼女のことをあまり好意的には思っていませんでした。
むしろ、「辛口なおばちゃん」といった印象で、俳句自体にも興味を持つことはありませんでした。

しかし、ラジオを聞き続けるうちに、彼女の話術に惹かれていきました。鋭い観察眼と独特のユーモアがあり、次第にその辛口な批評が面白く感じられるようになったのです。

そして、テレビ番組『プレバト!!』で夏井先生が注目を集め始め、俳句という世界が少しずつ身近なものに感じられるようになりました。
テレビを通して多くの人が俳句に挑戦し、評価を受ける姿を見ていると、「自分もやってみよう」と思うようになったのです。

俳句を始めて最初の一年間は、正直言って散々なものでした。
ラジオ番組に投句してみても、夏井先生からは容赦ない辛口の批評が返ってきました。それでも、その厳しさが逆に楽しく、何度も挑戦を続けました。
書籍を読んだり、句会に参加したりして、少しずつ俳句のコツを掴んでいく過程は非常に充実していました。
投句が評価され、「才能あり」と認められることも増えてきました。多分、プレバトの特待生の最下位くらいのレベルはあったはず。
俳句に対する情熱は高まり、夏井先生の句会にも何度も足を運びました。

しかし、やがて自分の中で少しずつ変化が生まれてきました。

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