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[エッセイ]地域社会の中で外国人労働者が「浮いている」と感じるという話−−『バクちゃん』を読んで

私が住む田舎町でも、外国人労働者の姿をよく見かけるようになった。スーパーのレジ、工場の前、あるいは農場で働いている姿が日常風景となっている。

彼らが私たちの生活を支える欠かせない存在であることは間違いないが、どこか「浮いている」と感じる瞬間がある。

完全に私たちの生活に溶け込んでいるとは言い難いのだ。

近所には、外国人労働者向けに用意された住宅がある。小さな集落の中にひっそりと建っているそれらの家々は、彼らが仕事を終えて戻る場所だ。
夕方になると、何かしらの異国語が飛び交う。その会話が日本語ではないことが、私の日常に少し異質な感覚をもたらす。

もちろん、彼らが異質に感じられるのは当たり前だ。異なる文化や言語を持つ彼らが、すぐに私たちの生活に馴染むことを期待するのは無理がある。
それでも、彼らが近所で孤立しているように見えることは気になる。地域の人々との交流が少なく、どこか「外から来た人」として存在しているように見えるのだ。

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