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高齢な親の介護日記⑭

2024年9月18日 晴れ

今日は父の誕生日。
仕事帰り、父の施設に寄って
「お父さん、お誕生日おめでとう!」
というと、
「え?今日は誕生日か?」
と言ってスマホで日にちを確認すると、
「あ!ほんまや!何歳になったんやろ?」
となり、年齢を伝えると、
「え?嘘やろ、そんなに歳をとったんか?」
となった。 

散歩に連れ出し、施設の廊下で出会った職員さんに、
誕生日カードをもらうと、
「え?今日は誕生日か?何歳になったんや?」
と、初めて聞いたような対応。

喫茶店で、誕生日カードをみようかというと、
「え?今日は誕生日か?誕生日カードなんかもらったっけ?」
となる。

散歩帰りに、試しにお誕生日おめでとうと言うと、
やはり忘れていて、何歳やという質問に年齢を伝えると、今度は年齢に驚かず、
「あと1年で80歳やな」
と返ってきた。

部屋について、壁に誕生日カードを貼り付けようかと提案すると、再び、
「え?今日は誕生日か?誕生日カードなんて誰からもらった?」となり、
帰る前に、最後にお誕生日おめでとうと伝えると、
期待を裏切らずに驚いていた。

1日に6回も驚ける誕生日だった。



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