ひなぎく

20代は会社の大型連休をつかって海外一人旅。30代は家事と育児と仕事で大忙し。40代は母ロスと実家の片付けを経験し、今流行りのダブルケアラーになりました♡ そんなプチ介護生活と海外、読書、映画、洋楽、旅行などなど徒然なるままに綴っていきます☺︎

ひなぎく

20代は会社の大型連休をつかって海外一人旅。30代は家事と育児と仕事で大忙し。40代は母ロスと実家の片付けを経験し、今流行りのダブルケアラーになりました♡ そんなプチ介護生活と海外、読書、映画、洋楽、旅行などなど徒然なるままに綴っていきます☺︎

最近の記事

しない。 群ようこ

久しぶりにエッセイを読むと、気が抜けてしまう。 内容が、しない。だからなのか。 どちらかというと、今から考えたら、 中学受験も大学受験も、しなかったほうが幸せだったんじゃないかと思えるし、 結婚も出産も、しなかったほうが長生きできたかもしれないと思えるし、 仕事や親の介護も、しないほうがメンタル的に健康なのかもしれない。 でも私はしてしまったし、してる。 私も、しない。勇気がほしいなと思いました。

    • 逆転美人 藤崎翔

      東野圭吾系のミステリーは安定して好きだけれど、 こういう謎解きミステリーは初めてで、私の中では新しかったです。 流行りモノで読んだ『変な家』よりも数百倍面白かったし、よくもまぁこんなトリックを実行できたなぁと藤崎さんを尊敬しました✨ それにしてもこのミステリー、ドラマ化するのは不可能か、できたとしてもかなり難しいでしょうね☺︎ 以下他サイトより引用⬇️ 「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。 でもそれが私の人生に不幸を招き続けているのです」飛び抜けた美人である

      • 高齢な親の介護日記⑯

        2024年11月3日 日曜日 晴れ 認知症の父を隣町Aに連れて行き、かつての父の友人達に会わせてみた。 父がまだ隣町Aで一人暮らしをしていた頃、よく集まっていた仲間で、父が認知症だと知っている女性2人と男性1人。2年前は父もまだ認知症予備軍であったものの車をほぼ毎日運転していたので、よく車で友人達をランチやモーニングやらに連れていっていた。 その後、施設に入居してからも、父はLINEで友人との連絡は続けていて、男性は父の入居先にも一度遊びに来てくれている。もっとも最近はL

        • 定年ゴジラ 重松 清

          後期高齢者の父の気持ち、またはあと10年後の夫の気持ちがわかるかなと思い読んだ本。 重松清さんの本はいくらか読んでいるけれど、こういう昭和の親父臭い系の内容は嫌悪感がすごくて、ひきかえしてしまいそうになってしまう💧 でも、キャリアウーマンを目指そうとした娘への思いや、娘が不倫しているとわかった場面から急に面白くなって読み進めてしまった。 そして、同級生だったチューのくだり。東京で就職して間もない頃、田舎からチューと一緒に母が会いにきた話。これは涙をおさえきれなくて困りました。

          老害の人 内館牧子

          父と会話をすると、毎回毎回父の武勇伝を百万回以上聞かされ、娘の私や孫達に説教をたれる。 父はまさしく老害の人なのだけれど、そんな父をより深く知るために読みました。 ひいては私ももうすぐ50代、大学でたばかりの人からすれば私も老害の人になりうるので、自分のためにも。 死ぬのも、老害の人になるのも、みんな順番なんだね。 内館牧子さんの本は初めて読むけれど、高齢者に対してあまりに鋭いナイフのような描写に、そこまで描かなくてもと思う場面もありますが、面白い!につきます。 コロナ禍を

          老害の人 内館牧子

          高齢な親の介護日記⑮

          2024年10月16日 水曜日 曇りのち晴れ 父が入浴時に頭を洗っていないことがわかった。 「お父さん、お風呂入ってる?」 と聞くと、必ず「昨日入ったよ」と返事があるが、 シャンプーも石鹸も、1年以上ほぼ同じ姿をしたまま浴室の隅にひっそり申し訳なさそうに並んでいる。   仕方がないので浴室に誘導し、シャンプーを手に取り頭につけるのを確認するという作業を行うことにした。まだ自分で服の着脱はできるけれど、もうそろそろヘルパーさんを考えたほうがいいかもしれない。 ※ ※ ※ ※

          高齢な親の介護日記⑮

          高齢な親の介護日記⑭

          2024年9月18日 晴れ 今日は父の誕生日。 仕事帰り、父の施設に寄って 「お父さん、お誕生日おめでとう!」 というと、 「え?今日は誕生日か?」 と言ってスマホで日にちを確認すると、 「あ!ほんまや!何歳になったんやろ?」 となり、年齢を伝えると、 「え?嘘やろ、そんなに歳をとったんか?」 となった。  散歩に連れ出し、施設の廊下で出会った職員さんに、 誕生日カードをもらうと、 「え?今日は誕生日か?何歳になったんや?」 と、初めて聞いたような対応。 喫茶店で、誕生

          高齢な親の介護日記⑭

          高齢な親の介護日記⑬

          2024年9月6日金曜日 晴れ 今日も父は生きていた。 なぜか壁に飾っていた母と一緒に写っている写真をはがしてしまっていた。 写真をはずした理由はなんとなく覚えていて、はずした写真をどこにしまったかは覚えていなかった。 最近はお風呂に入っても頭をシャンプーで洗うのを忘れてしまうようなので、浴室に、 シャンプーで頭をあらうこと! というメモを残してみた。   すると2日後、そのメモはなくなっていたので、 浴室には入っていることがわかってホッとする。 いろいろ父のためにやっ

          高齢な親の介護日記⑬

          高齢な親の介護日記⑫

          2024年7月29日 月曜日 猛暑日 父を循環器内科に連れて行った。 最近は大好きなビールも自力で買いに行く気力がなくなり、冷蔵庫の中がノンアルコールビールだけで過ごしていたせいか、5月のBNPの数値は200まで下がっていたのに、今日は370まで上がっていた。 昨日、嵐山まで遠出をさせて、瓶ビールを一本飲んだせいだろうか。 父は嵐山に行ったことをすっかり忘れ、屋形船に乗ったのを大阪港に行っのと混同してるし、かなり疲れてしまったみたいなので、今後は思い出作りなんて考えず無

          高齢な親の介護日記⑫

          高齢な親の介護日記⑪

          2024年6月14日 金曜日 晴れ 父が傘を紛失していた。 いつもの玄関に、いつも杖と一緒に立てかけている茶色のチェックの傘が忽然と消えていた。 この傘はもう処分してしまった実家にあった傘で、母がまだ生きていた頃からあった傘だ。 「お父さん、傘、どこかに忘れてきた?」 と聞いても、よく覚えていない。 「じゃあ今日は、いつも行く薬局とコンビニとスーパーに傘の忘れ物がないか探しに行こうか」 暑い中、まず最初に父と一緒にコンビニにきた。 今日は晴れているからか、傘立ては表にで

          高齢な親の介護日記⑪

          高齢な親の介護日記⑩

          2024年5月20日 月曜日 晴れ 父を大学病院に連れて行った。先週は脳神経内科でCGAテストを行い、今日は循環器内科を受診した。 覚書📝 高齢者総合的機能評価(comprehensive geri- atric assessment:CGA)とは、高齢者の日常生活動作(instrumental activities of daily living/ADL)機能、精神・心理的機能、社会・経済的機能ならびにQOL(quality of life)等を総合的に評価する手法です

          高齢な親の介護日記⑩

          十の輪をくぐる 辻堂ゆめ

          認知症の母をめぐる物語に惹かれて読んだ作品。 父も将来こんな感じになるのだろうかと思いながら、バレーボールには全く興味がないけれど読んでみました。 最初は主人公の泰介に全く感情移入できなくて、コイツサイテーな奴だなという嫌悪感を押し殺しながら読むのが辛くて辛くて最後まで読めないかもと不安になったけれど、もっと最悪なラスボス(万津子の夫)が登場してから目が離せなくなり、最後まで一気に読めました。 こんな作品をまだうら若き作家さんが書き上げたなんて、本当に信じられません。 ネ

          十の輪をくぐる 辻堂ゆめ

          高齢な親の介護日記⑨

          2024年3月15日 金曜日 晴れ 今日はとてもよい天気。寒さもだいぶと和らいできた午後、春の日差しのなか父といつもの喫茶店へと向かう。 真っ青な空がずっと遠くまで広がっているものの、遠くの山々はぼやっと白く霞んで見えた。 「春霞だね、お父さん」 そう話しかけると、父は俳句を一句詠みあげた。 「春がすみ俺の頭も春がすみ どうだ?上手いだろ」 ひとしきり笑った後、父は更につけくわえた。 「春霞ならまだいいんだけどな、たまに闇夜になるんだよ。闇夜は怖いぞ。」 父がサービス付高

          高齢な親の介護日記⑨

          高齢な親の介護日記⑧

          2024年3月1日 金曜日 晴れ 仕事帰りに父の施設により、冷蔵庫をチェックして いつも通り一緒に買い物に出かけた。 父は自分で買い物リストを作り、『コーヒーと洗剤』とメモ帳に書いているものの、一人で出かけるとなぜか牛乳とビールを買ってきてしまうので、二日に一回は一緒に買い物に付き添っている。 今日は良い天気だったので青い空を仰いだ後、施設の周りをゆっくり見まわしていると、父は普段はあまり気がつかない場所にある施設の従業員用の出入り口を見つけた。 「あの出入り口は一体何だ

          高齢な親の介護日記⑧

          高齢な親の介護日記⑦

          2024年1月29日 月曜日 晴れ 期日前投票に父を連れて行った。 父に投票用紙を渡すと、父は大切そうに投票用紙を自分の鞄にしまった。 しかし投票会場まで向かう道すがら、 父は何度も立ち止まり、 「投票用紙、持ってくるの忘れたかもしれん」 と困った顔をした。 「投票用紙は鞄の中に入っているよ」 と伝えると 「どうしておまえは俺よりもよく俺の事をわかってるんだ」 と怪訝そうな顔をしていた。 投票会場での付き添いは禁止されていたので、職員の方に父の付き添いをお願いして私は出

          高齢な親の介護日記⑦

          現実逃避行①トルコ✖️マルタ

          ほんましんどい。なんのために私、生きとるん。子供らを世間でいう立派な大学とやらへ入学させるためやろか。はっきりゆうて私も中学受験して進学校で猛勉強して大学行ったけど、就職氷河期で大変やったし意味なかったのにあほらし。就職した会社は残業60時間あって残業代ゼロやったし、後輩はパワハラで死んだけど、そんときの上司がそれはその後輩がちゃんとしてへんかったから悪いってゆってたから、ちゃんとしてへんその後輩が悪いって思ってたわ。もうそんな昔のことどうでもええねんけど、今の私はなんのため

          現実逃避行①トルコ✖️マルタ