そんなあなたがいい
子どものころ、「かわいいね」といわれた記憶がない。
赤ちゃんのころはそりゃ〜、だれもがかわいいってウソでもお世辞でもいう。
でもそれ以降の、子どもだったころの記憶にはないのだ。
きっと見た目がかわいくなかったのだろう。
人見知りだし、
ハスキーだし、
じゃじゃ馬だし、
ちびくろサンボの
負けん気の強い子。
そんなわたしでも、
「超絶かわいくてなんて素晴らしいパーフェクトな子なんでしょう。ステキ!」
という人がいる。親以外でね。
とつぜん制服のスカートを長くしたかと思えば、今度は短くしてみたり、髪をコッソリ赤くしてみたり、ピアスをあけてみたりしても、その人は同じことをいうんだ。
だれかにものすごく嫉妬したり、失恋して大泣きしたり、ケンカしてみたり暴言吐いたりしても、だ。
そのうちなにも感じないようじぶんの感情にフタをし、周りと同じでいようとし、じぶんの意見にすら耳を貸さなくなる。
必死に周りに合わせようとするわたしに対してもその人は、変わらずずっとそばにいて、
「超絶かわいくてなんて素晴らしいパーフェクトな子なんでしょう。ステキ!」と、いいつづけてる。
そんな人がいたらどう思う?
「そんな人いるわけないじゃん」
「ふつうなら怒るでしょ」
「ありえなーい」
「気持ち悪い」
だろうか?ふふふ
それは大いなる存在と呼ばれたり、内なるモノと呼ばれたり、ハイヤーセルフや高次の存在などと呼ばれたりする。
どんなことがあっても、そんなあなたがいいのだとささやいているのだ。
聞こえないけどね。見えないけどね。いつも、いつでも、そうささやいてるんだって。
そういう存在をとてつもなく感じたい今日このごろ。