（小説）ナナちゃんとナイン君の近親1️⃣

〜私たちは、半分血が繋がっている〜

2人は高校一年生で、運命の出会いを果たした。2人の関係は、本妻の子、ナイン君と、愛人の子ナナ、という関係だ。
きっかけは、ナナが超難関高の受験に合格し、有栖川高等学校へ入学したからだ。

ナナの母親は、『ナナ合格おめでとう。でもね、あなたが行こうとしている有栖川高等学校には、ナイン君というあの人にそっくりな美少年がいるの…。あなたが入学した時点でナイン君は高校二年生なんだけど…。
とにかくね、あなた達の関係はすごく複雑よ。できれば、あんまり近着かないでね…？』と、母は、一瞬、神にすがるような瞳を娘（ナナ）にみせてしまった。
春のあたたかな朝、そう言って、母は先に急いで仕事へ向かって行った。そう、母子家庭なのだ。
部屋に取り残されたナナも、もそもそと朝の身支度をした。
バター🧈に、いちご🍓ジャムを塗った5枚ぎりの食パンを早口で食べ終えて、中2の時から覚えたアメリカンコーヒー☕️にミルクを加えたコーヒー牛乳500mlを一気に飲み干した。

私は、小学生の高学年の頃に勉強📖に目覚めて、それ以来ずっと勉強📖の事しか頭になかったから…。恋愛なんて人ごとだったんだ。だいたい中学生で一人前に恋愛する必要があるのか？と最初から思っていたし、勉強以外といえば、ロック系の音楽🎵を聴くぐらいだ。部活はバトミントン部だったし、それなりに上手くやっていたと思う。だから、新しい高校生活に恐れなんてないが、
ナイン君って…？一体どんな男だろう？